タイといえば仏教の国。 ムエタイの国。 おかまの国。 暑い国。 リゾートの国。 喧騒の国。 売春の国。 タイ料理の国。 ラーマ9世の国。
色々想像できるけど、皆さんは何を最初に思い浮かべるだろうか。
そして想像の数だけ名所もあり、北から南まで様々な有名観光地が点在する。
今日は俺が思う「タイで一番有名な観光地」へ行って来たわけだが、それは個人個人で感じ方が違うのでモニタの前の君は「一番有名」だとは思わないかもしれない。
有名な観光地といえば、アユタヤ、プーケット、カオサン、パタヤ、クワイ川、メークロン、各地に散らばる星の数ほどある寺院・・・など。
その数ある寺院の一つ、Wat ArunやWat Phoに行ってきた。
タイの寺院の中でも1、2位を争うくらい有名で大人気な観光地。
この間タイに行ったというm_otnもさすがにここには行ってると思う。
さて、連日の睡眠不足を解消する為に今日はゆっくりと10時45分の起床。
チェックアウトの準備をしてシャワーを浴びる。
今日は遅い起床なのでホテルの朝食は無し。 その代わり、どっかの屋台で適当に飯を食おうと思う。
12時前にチェックアウトを済ませ、ホテルのフロントで荷物を預かってもらう。
2日目の「Go Kanchanaburi」を読んでもらうと分かるとおり、今日は夕方から夜行列車に乗ってチェンマイへと行く事になっている。
その列車の切符も2日目に無事に購入済みだ。
それまでの時間の穴埋めも兼ねて、ホテルやHua Lamphong駅から近いバンコク市内の有名な場所に行こうと考えた。
バンコク市内で有名な場所といえば、やはり3つの名所が隣り合って存在するWat Arun、Wat Pho、Wat Phrakeawだろう。
企画の段階でWat Phrakeawは入場料が高額な事もあり却下し、残りの2つに行こうと考えていた。
Googlemapを見れば2kmくらいか、30分~1時間も歩けば着けそうな距離だ。
ホテルの従業員は親切丁寧に乗るバスの場所と番号を教えてくれたが、最初から歩いて行くつもりだったので適当に返事だけしておいた。
それでは地図を見ながらWat Arunまで出発!
昨夜コンビニで買った酒がまだ開けてないのが残っていたので、日中の炎天下の中をカクテルを飲みながら歩く。
時折印刷したGooglemapを見ながらひたすら歩く。
歩き始めて30分くらい、それまでは地図どおりに歩けていたはずだ。
しかし、そこからわけが分からなくなってしまった。 この大通りを右折して、また最初の大通りを左折すればいいはずだが・・・。
それでも自分の方向感覚を信じて歩くが、歩き始めて1時間以上も経つとやはり信じられなくなって来た。
本来ならもう目的地へ到着してもいい頃だからだ。
仕方ないのでなるべく真実を教えてくれそうな人に道を尋ねる事にした。
露店のおっさん・・・怪しさが付き纏う。 そもそも英語が分からないかもしれない。 通行人・・・あまり声を掛ける勇気はない。
運がいい事に消防署があったので、外にいた署員に地図を見せながら道を尋ねた。
すると署員総出で俺の印刷したGooglemapを眺めだす。
そして、あーでもないこーでもないと談義を始める。
そしてその光景を少し離れて見つめてる俺。
出た回答は「少し真っ直ぐ行ったら左に行きなさい。」という答えだけだった。
なんてアバウトな・・・「歩いたらどれくらいかかるんだ?」との問いには約1時間との事。
嘘だろ!? ホテルからちっとも時間が縮まってないじゃないか!
消防署を後にし、署員達に言われたとおりに数分真っ直ぐ歩いた後、少し大きな通りを左に曲がる。
なんて素直な俺。
車の量が多くて道を渡れない、信号が全然変わらなくて道を渡れないなんて事を繰り返しながら、言われたとおりにひたすら進む。
しかしそれは炎天下。 東南アジアの炎天下なので足取りはものすごく重い。
地図と通りの名を見比べながらひたすら歩くがもう無理。
いい加減無理。 珍しく限界に到達した。
適当に流しのタクシーをつかまえて飛び乗る。
それでもそこはしっかりと、信頼性のあるピンク色のタクシーにする。
Googlemapを店ながらWat Arunまで行ってくれと伝え、車は走り出した。
タクシーのおっちゃんは何も言わずにメーターを倒し、「Wat Arunは舟で川を渡って行くんだよ。」という事を何度も教えてくれた。
それは知っていた情報だが、逆にそれがこのおっちゃんが嘘つきではないという事を物語っていた。
10分くらい走るとおっちゃんが前方を指し、「あれがWat Phrakeaw、その向こうがWat Phoだよ。」と教えてくれた。
PhrakeawとPhoの間の道を入り、さらに進むとWat Arunの船着場へと到着した。
サンキューおっちゃん!
タクシーを降りて船着場まで歩く。 外国人観光客がいっぱいいる。
白人観光客が多いが、その中からは日本語も聞こえてきた。
土産物屋を抜けて一番奥のゲートで船賃を払い、停泊していた舟に乗り込む。
少しすると舟は動き出し、数分で対岸に到着した。
ここがもうWat Arunなのだろうか? あの幾何学模様のような造りの寺はどこにあるんだろうか。
確か入場料が必要なはずだがまだ船賃しか払ってない。 ここはまだWat Arunではないのか?
などと思いながら、下船した人の流れに沿って歩く。
立派な造りの門を越えてさらに先に進むと、これまた立派な造りの寺院がありたくさんの観光客がいた。
正面や横の写真を撮った後、寺院の中に入れるようなので俺も入ってみる事にした。
それにしてもここはWat Arunでいいんだよな?
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