6時に起床。
親父が明け方の3時に起き出した為、途中から眠れなかった。
今日はニューヨーク市内の観光の予定。
日本語の市内観光の安ツアーを申し込んでいるらしく、7時にホテルの前でピックアップされる事になっているという。
シャワーを浴びて髪を乾かした後、6時半くらいから朝食を取り始める。
と言っても、昨夜のFRiDAYSの帰りに路上の屋台で購入したホットドッグだ。
冷えていてもこれが中々美味く、もう1本食べたいくらいだった。
朝食を終え出発の準備を済ませ、7時にホテルの前でツアーの車がやってくるのを待つ。
真冬の早朝のニューヨーク。 気温は5度前後だろうか、やはり今日もたいして寒くない。
いや、寒い事は寒いが、余裕で我慢できるくらいの寒さだ。
待つ事数分、ツアーの車がやって来た。
ツアー客はまだ乗っていなくて、どうやら我々が宿泊しているこのHOTEL PENNSYLVANIAに一番最初に来たらしい。
HOTEL PENNSYLVANIAから乗るツアー客は我々の他に、若い暗めなお兄さんが1人。
ガイドが名前を確認した後車に乗り込んで、他のツアー客を乗せる為に次のホテルへと出発した。
次に到着したホテルでは若造カップル。
そして最後のホテル若い女が5人乗ってきて、車内は満席になった。
この若い女5人、最初は1つのグループかと思いきや、実は学生4人組と一人旅のソロ参加という事で、実際は赤の他人のようだ。
そしてこの一人旅の女性は、4人組よりは少し年上で25~28歳くらいといったところか。
あれ・・・あれ?
こいつはもしや・・・あぁ間違いないぞ!
この一人旅の女はあのセフレだ!!
2日目 - 自由の国への第一歩で書いた、アメリカに一人で上陸していた元セフレだ!!
いや~これは何たる偶然! ひょっとして運命ではなかろうか。 いやいやそんなバカな。
向こうは俺に気付いているだろうか。
セフレに似ているのと一人旅の印象が強くて俺は鮮明に覚えていたが、向こうはどうだろうか。
おそらくは気付いているだろうな。 俺のこの髪型の印象が残っていると思うし、入国審査で並んでいる時何度も目が合ったし。
そして女4人組の方は外見は中々可愛いんだが、俺がおっさんなせいで明らかにこいつらとは話が合わなさそう。
女子高生に毛が生えた感じで、まだまだ小便臭い餓鬼だ。
そしてギャーギャーうるさい。
全員揃ったところでガイドが改めて挨拶をし、最初の目的地へと車を走らせた。
まずはニューヨーク市マンハッタン区北部に位置するハーレムにある教会。
セントラルパークに沿って北上し、公園を過ぎるとハーレム地区に入る。
道中ガイドが色んな説明をしてノンストップで喋りっぱなし。(まぁそれが仕事だから当然なのだが。)
そしていきなりツアー客に質問が飛んできたりする。
最初のうちは親父がターゲットになり質問にも答えていたが、次第に面倒くさくなり返答が少なくなっていくと、次のターゲットは小便4人組に移った。
そこからの会話は社会科の教師との会話のようで、端から聞いている他の6人はウンザリだった。
そして教会に到着。
もちろんハーレムには他にもたくさん教会はあるのだが、収容人数はここがかなり大きいようだ。
ハーレムといえば黒人音楽や文化の発祥の地であり、もちろん教会で聴くゴスペルもその文化の中心に位置する。
日曜の午前中は教会でミサが開催されているので、ゴスペルや牧師の説教など一般人でも参加できる。
が、日本人観光客なんて冷やかし以外の何物でもない。
ガイドとツアー客10人が教会の中に入ると、1階席は満席の為2階席へと案内された。
2階に上がると他にも少人数の日本のツアー客が見学に来ていたが、他はほとんどが地元の人間ばかりだった。
教会内は撮影禁止なので、ゴスペルの写真や動画等は無い。
内部は教会というよりは公民館か小さいコンサートホールのようになっていて、前方にはステージがある。
そして始まったのはピアノ、ベース、ドラム、シンセ、声楽によるゴスペル。
というよりは楽団で、想像してたような修道女の集団が歌うような形ではなかった。
それでも音楽は充分に楽しめたが、20分もすると様子が徐々に変わってきて、次第に演技や小芝居が入ってきてミュージカル風になってきた。
なんだこれは・・・。
劇の内容は大体は分かったつもり。
大まかに言うと「黒人の歴史」みたいな・・・。
だが特に面白くもないし「いつまで続くんだ・・・?」と思い始めた頃、劇は終了した。
そして次こそは修道女が歌うゴスペルか? と思っていると、牧師の説教が始まったので会場を後にした。
(これは俺の意思ではなく、ツアーのプログラム上の理由。)
ここで数人がトイレに立ち寄ったので、先に出た俺は外で写真を撮っていた。
一人で来ていたセフレをチラチラ見ながら声を掛けようか迷っていると、一番最後になってようやく親父がトイレから戻ってきた。
が、教会にジャケットを忘れたらしく取りに戻った為、みんなに迷惑をかけていた。
そして次に向かったのは、同じくハーレムにあるアポロシアター。
では恒例のWikiコピペ。
アポロ・シアター(Apollo Theater、アポロ劇場)は、ポピュラー音楽においてアメリカ合衆国で最も著名なクラブの一つであり、アフリカ系アメリカ人(黒人)のミュージシャンやアーティスト専用ともいえるほど関わりの深い有名なクラブである。
ニューヨーク市内の黒人居住地区「ハーレム」の125番街に位置し、毎年130万人が訪れるニューヨークの観光名所の一つとなっている。
ここは中には入らずに外から眺めただけ。
入り口付近にはアーティストの名が数名刻まれていたが、分かったのは下記の2人だけであった。
ヒップホップとかソウルミュージックって全然興味無いんだよ俺。
アポロシアターの前にはいくつか露天が出ていた。
売られているものはCDやら絵やらいらないものばかり・・・。
でもせっかくなので露天のおっさんと記念撮影した。
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