さて、今度はここからダマスカス門まで無事に辿り着けるかが問題だ。
最低でもどこかの出口に辿り着いたら、それがダマスカス門じゃなくても壁伝いに歩けばいずれはダマスカス門へ到着できるが、運が悪いとものすごい遠回りになってしまう。
とりあえず来た道を引き返し始めたが、はたしてこの道であっているのか・・・。
時刻はまだ18時半を過ぎたくらいだが、ほとんどの商店は閉店したり店じまいの準備を始めている。
日が暮れた迷路のような旧市街は、ちょっと物騒な気もするが、それはそれで味のある感じがした。
嘆きの壁の広場から真っ直ぐ歩いていると、見覚えのある通りを歩いている感じがした。
ここはまさしく昼間通った。 ダマスカス門を入ってすぐの所だ!
このページの2段目の写真。 夜の写真は階下から上を撮っている。
こうもスムーズにダマスカス門へ辿り着いたのは奇跡に近い。
おかげで旧市街地内の地理が多少把握できた。
少し時間は早いが、明日に備えて今夜はホテルに戻る事にした。
その前に夕食だ。
旧市街地周辺で適当なレストランを探すが見当たらない。
ダマスカス門の目の前にバーらしきものがあるが、中東のバーなんてさすがに一人で入る度胸は無い。
フラフラ近辺を歩いていると、どこからか肉の焼けるいい匂いが漂ってきた。
匂いのする方向へ誘われるがまま行ってみると、レストランではないがファストフードのような商店があった。
直火で肉も焼いてるし、ケバブもあった。
まぁ詳しい事はよく分かんないけど、店頭の値段を見ても手ごろな事から、ここで何か買って食べる事にした。
とりあえず美味そうな写真の番号を適当に注文。 ついでにコーラも。
基本的に注文が入ってから肉を焼くらしいので、出来上がりまでは10分弱待った。
パン生地の中に肉とそぎ落としたケバブと野菜が入っている。
野菜は店頭のケースから2種類選ぶ方式だった。
パレスチナ、イスラエルではピタパンにトマト・キュウリ・フムスを挟み、タヒーニ (tahini)(胡麻ペースト)ソースやフムスをかけてラップ状サンドイッチにして食べることがある。
ファラフェルについてはユダヤ人もアラブ人(パレスチナ人)も食べ方に違いはない。
これぞイスラエル料理の1つファラフェルだ。
ファラフェル15NISとコーラで20NISだった。
それを歩きながら食う。 メッチャ美味い!
オーストラリアで食べたどれよりも、フィンランドで食べたどれよりも美味しかった。
店の兄ちゃんもいい奴だったし、英語も聞き取りやすかったし、また明日も来る事に決めた。
少し残念だったのは、夕食にするには少し軽すぎる事とビールが置いてなかった事。
ビールはホテルまでの帰り道にあった商店で買う事にして、夕食はこれで済ました。
しかしどう考えても日数が足りない。
明日は、予定では岩のドーム・ヴィアドロローサ・ダビデの塔と旧市街のメインを訪ね、マリア教会も探したいし鶏鳴教会も探したい。
時間があればオリーブ山にも行きたいし、ベツレヘムは絶対に外せない。
しかし上記の場所を1日で周るのはどう考えても無理だ。
こんな事なら見所の無いテルアビブなんかに一泊せずにエルサレムにしとくんだった。
やはり4泊6日(今回は4泊7日)という日数では観光地域は絞ったほうがいい。
これはフィンランドで学んだ教訓だったが、空路を使わなければ大丈夫だろうという考えは甘かった。
とりあえず明日の事はホテルに帰って酒でも飲みながら考える事にする。 |