本当は5時半くらいに起きて旧市街へ繰り出す予定だった。
昨夜はホテルに戻った後少し酒を飲んだらそのまま爆睡。
そして明け方にイスラムのアザーンが大音量で聞こえてくる。
アザーン(اذان adhān)は、イスラム教における礼拝(サラート)への呼び掛けのこと。ユダヤ教のラッパ、キリスト教の鐘と同じような役割をしているが、肉声で行われることに特徴がある。「神は偉大なり」という意の句「アッラーフ・アクバル」の四度の繰り返しから始まる。一日五回の礼拝の時間の前に礼拝の時間が来ることを伝え、周辺に住むムスリム(イスラム教徒)にモスクに集まるよう呼びかけるために、モスク、あるいはモスクのミナレットから呼びかけられる。現在は拡声器を使って流されることが多い。時計代わりとして、信徒の一日の生活上の節目となっているとも言われる。
これがまた夜が明け切ってない時間帯に流れてくるのは、とても失礼だがそれはそれはたいそう不気味で、聞こえないように布団に潜り込ませる効果がある。
これは日本人が聞くものではないと、何度聞いてもそう思った。
そんな感じで起床は7時になってしまった。
これはまずい!!
なにがまずいかというと、イスラムのタマネギドームこと岩のドームは一般開放の時間が極端に短いのだ。
それもおそらくは正確な時間が決まっているのではないようで。
急いでシャワーを浴び、朝食もとらずにダマスカス門へと急ぐ。
朝のエルサレムはさすがに冷える。
早朝だというのに途中でコリアンの団体とすれ違う。
街中はまだまだ静まり帰っていて、昨日の午後の喧騒が嘘のようだ。
今日もダマスカス門から旧市街の中へ。
昨日さんざん迷ったが、1つ学んだ事がある。
一度嘆きの壁へ出ると、ある程度は自分の居る位置が把握できるという事だ。
岩のドームも嘆きの壁の裏側にあるので、まずは早朝の壁へと向かった。
商店もまだ閉まったままで人影もほとんどない。
しかし清掃車が階段を器用に上り下りしているのは何度も見た。
嘆きの壁に到着するとすでにユダヤ教徒達が祈りを捧げているが、観光客はまだほとんどいなかった。
岩のドームへは嘆きの壁の隣にあるモロッコ門から出入りする事になっている。
その前にまずは朝の嘆きの壁を撮影。
ところがだ、これを撮っているとまたしても拡声器からイスラムのお祈りの声が聞こえてきた。
し、しまったー・・・。
これが聞こえるという事は、もう中には入れない。
正しくは岩のドームがある嘆きの壁の向こう側へ行けなくなった。(岩のドーム内部はイスラム教徒のみしか入れない。)
なんて心の狭いイスラム教。
後で岩のドームを撮れる場所を散策してみるか・・・。 |