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 13.05.05 微笑みの寺

อำลาประเทศไทย

だんだん陽が沈んでいくチェンマイの中心部を、ゆっくりと歩きながら、今朝預けた荷物を受け取りにホテルへと向かってゆっくりと歩き出す。
旧市街を囲む城門を抜けてしばらく歩いていると、4、5人の白人が「ナイトマーケットはどこかしら?」と尋ねてきた。
俺は親切丁寧に道を教えてあげ、外人達もお礼を言って案内された方へと歩いていった。
しかし10秒後、自分の間違いに自ら気付いた。
全く真逆を教えてしまったのだ。

ナイトマーケットは俺が宿泊していたホテルの目の前。 つまり俺がこれから向かう場所。
しかし俺が教えたナイトマーケットの場所は、今まさに歩いてきた旧市街の城門。
真逆。 ものすごく真逆。 見当違いの方向。 正反対。
これはわざとじゃない。 俺の勘違いなんだ!

すぐに気付いたので外人達を追いかけて正しい場所を教えてあげるべきか・・・しかし俺が悪いとはいえ俺から話しかけるのは少し恥ずかしい。
でも場所は知ってるんだからナイトマーケットまで案内してあげたらものすごく喜ばれるだろう。
しかしコミュニケーションを上手く取れるだろうか?
それに今日は帰国する日。 もし仲良くなったりして楽しさについ時間を忘れて飛行機の時間を逃したら困る。

なんて事を考えながら歩いていたら外人達との距離はどんどん離れていったので、「すまない」と心の中でつぶやいてホテルへと急いだ。
近くのコンビニで買い物をして、ホテルで預けていた荷物を受け取る。
ついでにタクシーを呼んでもらおうと思ったら、なんとホテルのハイヤーがいた。
しかし金はしっかりそれなりの値段を取られたが、料金交渉やメーターを見続けているよりは定額を素直に支払ったほうがマシか。
(今これを書きながら値段を調べたら、特に高くも無く適正な値段だった。)

チェンマイ国際空港へは、タクシーに乗ってから15分程で到着した。
まさか市内から空港までこんなに近かったとは思ってなかった。
20時前に到着したので、あと4時間も何をして過ごしていればいいのか。

とりあえず喫煙所を探す旅に出たが、どうやらチェックインしないと喫煙所は無いようだ。
一旦外に出てもよかったが、この空港は入るときにいちいち金属探知とX線ゲートを通らなければならな、く面倒なので諦めた。
仕方なくしばらくは空港内のベンチでDSをして過ごす事にした。
だがそれも1時間が限界。
しかし時刻は21時半を回っていたので、チェックインできるかカウンターの様子を見に行った。

カウンターは開いていた。
チェックインをして手荷物検査を済ませイミグレを通過。
まずは喫煙所探し。
喫煙所はすぐに見つかり一服を済ませ、土産を買いに免税店へ向かった。

自分の土産のタバコは、目的の銘柄が無かったので諦めた。
会社への土産は・・・えーとこのチョコらしきもので充分だ。
そして空港内の喫茶店でビールとチーズケーキを注文し、日記を書いて出発まで時間を潰す事にした。

チェンマイ国際空港にて チェンマイ国際空港にて

日記はここで終わっている。
あとの続きは帰国するだけなので何の冒険も無い。
唯一書く事があるとすれば、帰りの航路も南朝鮮経由だったので、空港でKENT mildsを買う事を期待した。
が、様々な銘柄の中にKENT mildsは無かったので諦めた。
ちなみにタバコのタールの量は日本より平均して2mg~3mg程低く、マルボロも9mgだった。(日本は12mg)
なので他のタバコを買う気すら起こらなかった。

本当は乗り継ぎの待ち時間は喫茶店でお茶でもしたかったが、ここは南朝鮮。
一切の食物や飲料を口にする事無く、ただひたすら喫煙所で時間が過ぎるのを待ってたのを覚えている。(聞こえてくる耳障りな朝鮮語にもひたすら我慢。)
しかしwi-fiの繋がりやすさは日本の羽田空港並みで、そこだけは唯一評価ができた。

こうして6泊7日の自由な孤独旅行は、無事に幕を閉じた。

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