ゆっくりと渡ってきた橋を引き返す。
気のせいか、さっきよりゴキブリの数が多くなったように感じる。
それにしてもここでは白人旅行者の数は本当に少数だ。
橋の手前の広場まで戻ってきて、それからどうするか考えた。
戦場にかける橋に来てまだ30分くらいしか経ってないし、このままサムローのおっちゃんのとこまで戻るのはもったいないので、橋とは反対側の方に線路上を少し歩いてみる事にした。
まず広場には露天が立ち並んでいて、雑貨やアクセサリーを売っていた。
売店には飲み物やスナック等もあり、水を1本買って喉を潤した。
近くの階段を下りると有料のトイレもある。明確な値段は決まってないので3BT渡して用を足した。
その他にもカフェや水上レストランもあり、とても繁盛していた。
入って食事をしながらノンビリと日記を書きたかったけど、おっちゃんを待たせているのでやめておいた。
線路上を歩くとすぐに広場を抜ける。
すると見えてきたのは駅のプラットホームだ。
駅は2面1線の単式ホームで、ホームの片側には商店が立ち並んでいた。
電車の発着時間ではないので、ホーム周辺は橋の付近より人が少なくて静かだった。
とりあえずホームの奥まで行き、写真を撮りながらウインドウの無い商店のウインドウショッピングの開始。
それにしても、はるばるとよくもこんな所まで来れたもんだ。
ノンビリ歩いていたせいでかなり時間が経過したので、もう一度広場まで戻っておっちゃんの元へ戻る事にした。
広場ではさっき水を買った店で、さらにもう2本の水を購入。
1本は自分用に、そしてもう1本はおっちゃんのお土産用に買った。
結局は1時間半くらいぶらぶらしていただろうか。
おっちゃんはタバコを吸いながら同じ場所で待っていた。
お土産の水を渡すと、「OK」と言って自転車のサドルをバンバンと叩き「乗りな」の合図をした。
自転車はゆっくりと走り出し来た道を戻っていったが、カンチャナブリの中心地近くでは来た道とは違うルートを通っていた。
おっちゃんはバスのチケット売り場の目の前まで行ってくれて、金を払った後に写真を1枚撮らせてもらった。
言葉のコミュニケーションはほとんど無かったが、笑顔とアイコンタクトで充分コミュニケーションは取れた気がする。
タクシーではなく客引きのサムローを使って正解だった。
これで200BT(約600円)なら充分満足。
ありがとうおっちゃん!
チケット売り場のカウンターでバンコクまでの切符を購入後、停車していたバスに乗り込むと再びバンコクへ向けて走り出した。
|