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 12.02.18 東から西へ

HOLLYWOOD その1

重い荷物を抱えながら再びユニオンステーションへと引き返す。
正午近くなったせいか、Olvera Streetもかなり大勢の人で賑わってきた。

ユニオンステーションへ再び到着すると、今度は地下鉄の乗り場へと向かった。
薄暗い階段と通路をいくつも越えると、そこにはロサンゼルス郡都市圏交通局の地下鉄、レッドラインとパープルラインの改札があった。

まずはチケットを購入。
親父はどうやら買い方がよく分からないらしく、代わりに俺が購入。
日本以外の都市圏の鉄道のチケット購入の場合、大体が時間(日数)やエリアで決まっているから、旅行者には買い易くてお得である。
ロサンゼルス郡都市圏交通局が運営している、市内の鉄道の1日乗車券を購入し改札を通った。

改札は一見自動改札だが、ただ回転バーがあるのみ。
障害者用に回転バーが設置されていない改札もあり、設置されていても軽く押すだけでバーは回転するので、無賃乗車は余裕だ。
もちろん見つかったときのリスクの大きさや、大人としての常識があるのでそんな事はしない。

さらに階段を下りると、そこは日本よりも薄暗いホームが待っていた。
薄暗くはあるが治安の悪さや危険な香りなどは感じない。

このレッドラインとパープルラインはユニオンステーションを起点として、途中まで同ルートを通り、Wilshire/Vermontという駅で分岐して別れていく路線となっている。
分かりやすく東京メトロの路線にあてはめてみると、和光市を起点として池袋で分岐する有楽町線と副都心線のような感じだ。
レッドラインとパープルラインの集電方式は第三軌条方式で、車体はステンレス製のものが使用されていた。

メトロ メトロ

メトロ メトロ

メトロ メトロ

しばらくするとレッドラインがやってきたので、それに乗り込む。
まずはユニオンステーションの隣のCivic Centerで下車。
そこから歩いて徒歩3分のところにある今夜泊まるホテルへと、まずは荷物を預けに行く事にした。

無事に荷物を預けた後再び地下鉄に乗って移動。
今度はあの「HOLLYWOOD」で有名なあの場所へ。

最寄り駅がなんという駅か忘れてしまったが、地上に出てあの有名な場所へと向かう。
そこは巨大なショッピングモールのようになっていた。

HOLLYWOOD HOLLYWOOD

ユニオンステーションやOlvera Streetでは感じなかったのだが、ここに来てまたニューヨークの再来のような感じの出来事が待っていた。
いや、下手したらニューヨークよりもさらに酷いかもしれない。
四方八方から日本語が聞こえるのだ。
それもクソの付く子供ばかり。
友達同士、カップル、ほぼ全員が子供で、恐らくは学生の卒業旅行がほとんどだと思う。
本当に・・・死んでくんねぇかな、このクソガキら全員。 同じ日本人と思われたくないわ。

そして肝心の「HOLLYWOOD」の文字。

小さっ!! 遠っ!!

なんだこれは。 世界三大ガッカリと同じくらいのガッカリ度だぞ。

HOLLYWOOD HOLLYWOOD

あの文字までが思っていたより遥かに遠い。
ものすごく楽しみにしてたわけじゃないけど、非常にしょぼく感じてしまう。
S90を最大限ズームにしても「HOLLYWOOD」」の文字はちっとも大きく写らない。
それならと思って、この旅初めてμ9000を出した結果・・・S90よりは大きく写った。
画質はS90より遥かに劣るが、広角やズームではμ9000の方が遥かに勝っているので充分な活躍だ。

感動など全く無く次へと向かった。
次に向かう場所はレッドカーペットで有名な、アカデミー賞授賞式の場でもあるコダック・シアター。
その手前にあるチャイニーズ・シアターを一旦素通りし、人波でごった返した狭い歩道を突き進む。

歩道には強引に声を掛けてくる黒人の若者が多数。
彼らの目的は、自作だかカバーだか知らないがCDを売りつける事。
恐らくジャンルはR&Bといったところだろう。 彼らの風貌からして。
ひたすら無視して突き進んでいたが、中にはトークの旨い奴も存在し、まんまとCDを買わされた。
1枚3$。 確か10$か15$くらいから売りつけられたのを値切ったのだが、まぁ記念になるし興味は無いけど日本に帰ったら1回くらい聴いてやるか・・・というボランティア的な気持ちで。
しかし帰国してから半年経つが、CDを聴くどころかその所在さえ見失った。

ドルビー・シアター(Dolby Theatre、旧称コダック・シアター(Kodak Theatre))は、2001年11月9日にオープンしたアメリカ・ハリウッドにある劇場である。

2002年から毎年、アカデミー賞の授賞式がここで行われ、数多くの著名な俳優や映画監督などが優雅にレッドカーペットを歩く姿は世界中の人々が注目する。なお授賞式の上演契約は2033年までの合計30回となっている。

折しもこの翌日がアカデミー賞の授賞式だった為、車道と歩道の一部を規制してのステージの設置やストリートパフォーマーや警備員の数なども増え、観光客の増加に一層の拍車がかかっていた。
ストリートパフォーマーは多くの種類が存在したが、中でも一番多かったのはハリウッドやアニメのコスプレをした者達。
奴らは一緒に写真を撮ろうと言ってくるが、もちろん有料なので撮らない。

コダック・シアターの中に入ると、既に明日の授賞式に備えてレッドカーペットが敷かれていた。
もちろん観光客が直接カーペットの上を歩けないように保護はされている。

HOLLYWOOD HOLLYWOOD

おー、この部分はテレビだかネットで見た事あるぞ。 が、一番初めに思った感想。
後は特に感動も感激もしなかったが、もう二度と来る機会はないと思ったので一生懸命に撮影。
それにしても観光客が多すぎる。 自分もそのうちの一人だが。

HOLLYWOOD HOLLYWOOD

明日の今頃はここを映画スター達が歩くのか・・・。
そう思うと、今自分がここにいる事がとても感慨深く・・・いや、実際は「ふーん。」という感じだけだった。
なんていうか、やっぱりこういう所には全然興味が無いなぁと、改めて実感した。
しかし有名どころでもあるので、興味は無くても来るべき所ではあるかな。 とも思った。
まー5分でいいや。 5分で。

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