8時に起床しシャワーを浴びる。
シャワーを浴び終えて髪を乾かしていると、朝食を無料で食べれる所を発見した! と、興奮した親父が息巻いていた。
お前にも教えてやると言われて付いて行ったその先は・・・ホテルの同じフロアにあるラウンジだった。
親父は既に食った後らしく、何も言わずに入って何も言わずに出てくればいいと言っていた。
内容はコーヒー、パン、フルーツ等のビュッフェ形式との事だ。
一旦外に出て一服し、朝食を食べに先程教えてもらったラウンジへと向かう。
ラウンジに到着しドアを開けようとするが開かない。
? 押しても引いても開かない。
しかし中に人はいる様子なので、閉店しているとも思えない。
ふとドアの横を見ると、右側の壁に各部屋と同じカードキーのリーダーが設置されていた。
もしやと思ってルームキーを差し込んでみると・・・見事ドアのロックが解除された。
なんだ。 ここは宿泊者なら誰でも利用できるようになっているじゃないか。
夜はどうか知らないが、朝食なら金を払う必要も無いだろうし、ましてや怒られる事なんてあるはずがない。
朝食を済ませて部屋に戻った後、親父にその事を告げた。
親父は誰かが中から出てくる時に入り込んだので、ルームキーを持っている宿泊者なら誰でも利用可能だという事を知らなかったようだ。
出発の準備を済ませ、10時過ぎまで部屋でくつろいだ後にホテルをチェックアウトした。
そういえば体調がすこぶる悪い。
風特有の倦怠感が出てきたので、出発前にパブロンを1包飲んだ。
外に出ると昨夜までの喧騒は嘘のように静まり返っていた。
道いっぱいに散乱していたゴミクズも、酔っ払っていた多くの人々も綺麗さっぱり消えていた。
年に1回の大フェスティバル「Mardi gras」が終わったのだ。
残ったのは・・・
街路樹に引っかかった色とりどりのビーズ。
冬の枯れ木に引っかかっているビーズを見ると、栄枯盛衰の儚さを感じる。
ユニオンターミナルまでは、迷わず行けば地図上では徒歩15分というところだろうか。
しかし俺も親父も大きな荷物を抱えているので、その歩みは遅い。
それにしても人間を全く見ない。
途中、ゴミ捨て場で一人見かけただけ。
アムトラックの発車時刻は11:55。 まだ1時間以上もあるが早々に駅へ到着した。
時間はたっぷりあるが、発券や写真を撮ったりしているとあっという間だろう。
駅の中は列車の発車を待つ人や見送りの人々等、かなりの人数がいる。
数あるベンチもほとんどが埋まっていた。
今回のアムトラックの予約は妹に頼んだらしいが、実際に発券するのは乗車当日現地で自分達で。
親父は発券機の前に立つと、プリントアウトしてきた手順書を見ながら操作を始めた。
1項、2項と順調に進んでいたはずだが、どうやら手順書と画面が食い違うシーンにぶち当たったらしい。
だんだんイライラしてきてる様子だったので俺は外へ一服しに出た。
外に出てタバコを吸っていると、爺さんがタバコを1本くれと話しかけてきた。
その風貌も性格もなんとなくファンキーな爺さんで、俺が日本人だと分かると知ってる限りの日本語を喋りだした。
それはもちろん欧米で有名な「カラテ」 「ニンジャ」など。
爺さんの相手を適当に切り上げて、空いてるベンチに座る事数分。
ようやく発券に成功した親父がハンバーガーを持ってやってきた。
時間はあっという間にやってきた。
改札が開いて、アムトラックの停車しているホームへと向かう。
ではここで恒例のWikiコピペ。 電車好きな俺なので今回はちょっと長くコピペした。
アムトラック(Amtrak)は、アメリカ合衆国で1971年に発足した、全米をネットワークする鉄道旅客輸送を運営する公共企業体。正式名称は、「全米鉄道旅客公社 (National Railroad Passenger Corporation)」で、連邦政府出資の株式会社という形態をとっている。アムトラックの名称は、"America"と"Track" (線路、軌道などの意)の二つの語から合成されたものである。
基本的には指定席で予約を入れる必要があるが、自由席もある。なお、窓口で購入する際にはセキュリティのためパスポートなどの身分証明書の提示が必要である。
北東回廊線およびカリフォルニア州の3路線を除き、基本的には寝台車(スリーパー)と座席車(コーチ)で構成されている。列車によってはビジネス席、食堂車(ダイナー)、ラウンジ、カフェ合造車(コーチカフェ)、荷物合造車(バゲージコーチ)、車運車(AutoTrain用オートラック)が組み込まれる編成もある。低所得層、鉄道ファン、時間にゆとりのある観光客、定年退職後の熟年層の利用が主である。
寝台車の客と座席車の客では待遇にかなりの差がある。例えば、寝台車のシャワーを座席車の客が使うことはできず、寝台車の客がソフトドリンク飲み放題なのに対し、座席車の客は全て有料である。また、座席車の客には枕しか提供されない。
北東回廊線は、アムトラックのドル箱路線であるが、都市間バス(グレイハウンド、トレイルウェイズ、中華系資本会社など複数あり)や国内航空(シャトル便)との競合が激しく、ビジネス客の獲得に力を入れている。カリフォルニアの3路線(キャピタル・コリドー、サン・ヨアキンス、パシフィック・サーフライナー)も、経営的には苦しいながら幅広い客層で一定の乗客数を確保している。2008年8月現在、無人駅への自動列車案内システムの導入やカリフォルニア州でBART、カルトレインといった地域交通機関との連携も積極的に進めている。
2005年6月10日時点で、駅数は528[要出典]。年間乗降客数1位の駅は、ニューヨーク(8,814,975人/年、24,150人/日)である。2位以下は、10,000人/日以下となる。
全米中の広大な土地にネットワークが張り巡らされているアムトラックは、路線も多岐に渡り、その数は数十ルートに及ぶ。
今回我々が乗るのはSunset Limitedという路線で、フロリダ州オーランドからカリフォルニア州ロサンゼルスに向かう唯一の大陸横断路線で、数あるルートの中でアメリカの最も長距離と南を走る路線だ。
東海岸から西海岸を乗換え無しで一気に走り抜ける路線の為、その距離も4000km以上。
しかし2005年のハリケーン・カトリーナの影響で、現在はニューオーリンズからロサンゼルスのみの運行となっている。
オーランドからニューオーリンズは復旧予定は無く、実質廃線と同様の扱いらしい。
しかしそれでも3000km以上なので、移動時間は2泊3日となる。
余談だが、唯一の大陸横断路線だったSunset Limitedだが、ニューオーリンズ以東は廃線の為、現在大陸を横断している路線は無いといえる。
アムトラックで最も人気のある路線はルート66に沿って走るSouthwest ChiefかCalifornia Zephyrで、どちらもシカゴ発カリフォルニア行きのアメリカ中部を走る列車だ。
プラットホームに入場してまず最初に目に入ったのがSunset Limited号のお尻部分。
この時点ではこの電車に乗るかはまだ定かではなかったが、テンションがかなり急上昇した。
寝台車となっているので車高がかなり高い。
そんな列車を右手に見ながら先頭方面へと歩いていく。
そしていよいよごSunset Limited号の顔を拝見。
最初はちょっと引いて、続いてアップで。
このSunset Limited号は週に3本しか運行してないので、旅程にどう組み込むかかなり悩んだという。
しかし鉄道はどうしても外せない。
前回のベトナム旅行で列車移動ができなかったので、その期待は倍増していた。
一通り車体を写真に収めたので、内部を拝見しちゃう事にする。
プラットホームと線路の高低差は数センチしかないので、車内に入るために踏み台が用意されていた。
あらかじめ自分達の座席の一番近くから車内に入り、目の前にある階段を上って部屋を探す。
長距離移動なのでもちろん寝台を予約。
いくら俺でも2泊3日をコーチで過ごすのはかなり辛い。
しかし金持ちではない為、寝台車といっても二等クラスの寝台になる。
もちろん個室ではあるが広くはない。
もっと金を出せば広い部屋でシャワールーム付きの等級の高い寝台車に泊まれたが、それだとプラス3万になるので諦めた。
それでもコーチとの格差はWikiコピペの通りなので充分と言える。
列車の内外を一通り撮影し終えて座席に着く。
11:55、定刻どおりにアムトラックはニューオーリンズを発車した。
動き出した後はしばらくルイジアナのゆったりとした景色を楽しんだ。
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