Travel

 12.02.18 東から西へ

N.Y Tour Statue of Liberty

アメリカといえば自由の国。
自由の国の象徴といえば、何といっても自由の女神ではないだろうか。
やはりこれを見ないと「ニューヨークへ行った!」とは言えないと思う。
「興味があるのか?」 と問われると、「別に普通」としか答えられないくらいだが、何といってもニューヨークの、いや、アメリカの象徴だから。

車はスタテン島に渡るフェリーの桟橋までやってきた。
いや、ちょっと待て。 スタテン島? 自由の女神はリバティー島のはず。
ガイドが言った。

「リバティー島には渡りません。
自由の女神はスタテン島に渡る往復のフェリーから見てください。
往路のフェリーでスタテン島に着いたら、そのまますぐにUターンしてマンハッタン島行きのフェリーに乗り込んでください。
フェリーは30分に1本しかないので、乗り遅れると皆が待つ事になります。
私が受け持ったお客さんは、まだ誰一人として乗り遅れた人はいません。
絶対に乗り遅れないで、すぐに帰ってきて下さい。」

・・・なんだこりゃ。
リバティー島に渡って、自由の女神の中に入れるんじゃないのかよ!!
通り過ぎる船から眺めるだけかよ!!
時間がないのは分かるが、どうしようもないなこのツアー会社は。
たった1日で色々詰め込みすぎなんだよ。
どうでもいいような博物館とか教会など削って、もっと有名な場所を観光するのに時間を割くべきだ。

と、もう文句しか出てこない。
スタテン島に渡るフェリーに並んで乗り込んだ。
休日という事もあってか人はかなり多いが、船は大きい為充分なスペースがある。

船尾の屋外スペースは乗船客で溢れかえっていた。
それでも何とか一番前のスペースを確保し、自由の女神の前を通り過ぎるシャッターチャンスを待つ。
後ろでは南朝鮮人家族がはしゃいでいて、心底気持ちが悪い。
そして、やはり真冬の海上は寒い。

マンハッタン島を離れてから15分~20分くらい経った頃、リバティー島にそびえ立つ自由の女神が見えてきた。
まずは自由の女神の斜め後姿から見え始め、船がスタテン島に近づくにつれ女神の左頬が見えて、さらに進むと正面から見えるようになってきた。
が、遠すぎて小さい。
それはそうだ。 この船はリバティー島に向かう船ではないのだから。
単なるスタテン島への定期船なのだから。

コンタクトも眼鏡もない俺の視力では、女神は霞んでいる。
デジカメの望遠を最大までにしても、女神の表情は分からない。
なんとも・・・グラウンド・ゼロに続いて、非常にガッカリした。
これで「ニューヨークの三大ガッカリ」のうちの2つが決定した。

30分強でスタテン島に到着し、そのまま急いでマンハッタン島行きの船に向かって走る。
乗り込むと船はすぐに出航した。
なんなんだこのツアーは・・・面白くもなんともない。

そして全く同じルートで船は進む。
もちろん帰りも小さな自由の女神像が見える。
一応復路の時点でもカメラは構えたが、もう船尾に出てまで撮影する気力は無く、船内の窓越しから撮るだけだった。

自由の女神とマンハッタン島 自由の女神とマンハッタン島

ふと辺りを見ると、近くでセフレも窓越しに一人で自由の女神を眺めていた。
俺も一人だ。 話しかけるべきか・・・。
どうしようか。 お一人ですか? とでも聞くのか。 見れば分かるでしょ って返ってきそう。

まごまごしてるうちにマンハッタン島に到着し、結局は話しかけられないで短い船旅を終えた。

ガッカリ感を顕わにしながら車に乗り込む。
楽しいはずが無い。 でもまだまだこのツアーは続く。
いったいどんだけ詰め込んであるんだ・・・。

次に向かったのはニューヨーク証券取引所があるウォール街。
車はトリニティ教会の斜め前で停車し、そこから歩いてウォール街を散策する事となった。

ウォール街 ウォール街

おおぅ。
こういうところは好きだ。
観光地のように思いっきり飾られているわけではないが、この風景はいかにもアメリカの都市部らしくて好きだ。
ただしツアーなので時間の縛りがあるのが残念。
ここでも自由に見られるのは15分~20分といったところか。

ウォール街 ウォール街

やはりこういう所は自力で来て、好きなだけ時間を楽しみたいと思った。
やはり旅行は一人旅に限る。
それでもまだ・・・このツアーは終わらない・・・。

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