Travel

 12.02.18 東から西へ

Hudson Rail Yards

ホテルに入りチェックインをする。
少し列ができていて自分達の前に3組ほどの客がいたが、まぁ5分もすれば自分達の番がやってくると思っていた。
ところが、やっぱりここでも客を捌いているフロントの従業員は1人のみ。
なぜなんだ、アメリカ・・・。
結局は15分以上待ってやっと自分達の番が来た。

ホテルペンシルヴァニア ホテルペンシルヴァニア

客室のあるフロアはとても入り組んでいて、なかなか自分達の部屋が見つからない。
外見からは想像できないくらいに広くて古い。
回廊のようなフロアを行ったり来たり、5分以上かかってようやく部屋に辿り着いた。

荷物を置き、一息つく。
まだ17時半なので夜飯には早い。
「ちょっと1時間ほど出掛けてくる」と親父に行ってホテルを出た。
向かったのはHudson Rail Yards。
別に観光名所とかそういうのではなく、電車の線路がいっぱいある単なるヤードで、この為に日本からGoogle mapを写メって来たのだ。

携帯のGoogle mapをよーく見ながら慎重にヤードの方面へ歩いていく。
計算では約10分~15分も歩けばヤードに辿り着くはずだ。
しかも曲がるのは最初の1箇所だけなので迷うはずも無い。(最初の曲がりを間違えなければ・・・。)

ニューヨーク ニューヨーク

大きなビル郡に囲まれた道の歩道を1人で歩く。
気がかりだった寒気や天候も全く問題なく、パーカーで何とかなるくらいの寒さだ。
ダウンを持っていくのはいいが、実際にはニューヨークでしか着ないだろうし、ニューヨークを出た後は邪魔になるだけだから持ってこなかった。
しかし真冬のニューヨークといえば雪が降り注いでいて、もちろん気温も氷点下が当然といったイメージが強かった。
が、実際にはそうではなかった。 今年はたまたま暖冬なんだろうか。

しばらく歩いていると、辺りは巨大ビル郡ではなく雑居ビルのような建物に変わっていた。
人も歩いてなくて、かなり寂しい感じの通りだ。
夜はあまり治安がよくなさそうだな・・・と思いながらも進んでいると、進行方向左側にヤードが現れた。

Hudson Rail Yards Hudson Rail Yards

うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!
テンションがいきなりMAXまで登りつめ、金網にへばりつくようにヤードを見下ろした。
当然こんなとこでテンションMAXになっているのなんて俺だけで、他にはここを見てる人はおろか、歩行者すらいなかった。

早速写真を撮りまくり始める。
しかし悔しい。 ものすごく悔しい。
どうにもこうにもこの金網が邪魔なのだ。
金網の隙間が小さすぎて、カメラのレンズにどうしても被ってしまう。
ズームにすれば隙間を抜けて金網が入り込まないのだが、それだと同じ縮尺の写真ばかりになってしまいつまらない。
金網を広げる事もできず、金網の上から撮影する事も不可能なので、諦めて隙間から撮影するしかなかった。

Hudson Rail Yards Hudson Rail Yards

最高潮のテンションを維持したまま撮影に臨んでいたが、ここで少し後悔した事が。
『ホテルに戻る時間を1時間と言わずに2時間と言っておけばよかった。』
上から見下ろすだけでなく、横からやもっと近くから撮影できるに違いない。
しかし下に下りるには時間が無さ過ぎる。

Hudson Rail Yards Hudson Rail Yards

高架道路の上から望むHudson Rail Yardsはとても素晴らしかった。
何が素晴らしいかって、これはレールヲタにしか分からない事なので説明は難しい。
できるならばもっと近くで、もっと色々な構図で撮りたかった。

さてホテルに帰る約束の時間が近づいてきたので戻る事にする。
一人旅なら存分に時間を使えただけに、非常に惜しい・・・。
空もかなり暗くなり陽は完全に沈みきった道を、再びニューヨークのど真ん中へと向かって歩き始めた。

Copyright © 2001-2017 oma. All rights reserved.