ここから先は日記を書いてないので思い出しながら書くしかない。
しかし最後の更新から9ヶ月、旅行に行ったのは1年半も前になるのでほとんど忘れている。
写真を見れば思い出すかもしれないと思ったが、前回のLittle Tokyoが写真が最後のようで、帰国時のロスの空港や機内などの写真は一切撮っていなかった。
日記も写真も無いという事は記憶を辿りながら書くしかないのだが、アメリカ以降の1年半の間にあちこち行ったりしているので、頼りの記憶もほとんど擦れてしまっている。
しかし幸いにもこれが最後のアメリカ日記となるので、最後の一日分くらいまぁなんとかなるだろう。
何時に起きたとか、朝食をどうしたとかは一切忘れた。
タクシーに乗ってロスの空港まで向かう。
道中、親父はずっと咳をしていて、身内の俺でもさすがに迷惑だった。
空港に着いてチェックインを済ませた後の金属探知ゲートとX線検査を受ける時、X線撮影前に動いたらしくしばらく端で待機させられる事になった。
再度X線を受けるのかと思っていたが、X線検査に並んでいる乗客の列は延々と途切れる事がない。
その間ずっと放置されていたので、だんだん腹が立ってきたので行こうとすると「勝手に行くな」と怒られる。
「それなら早くしろ!」とこっちも怒ると、15分位してようやく大柄な係員がやってきてボディチェックを受ける事になった。
それにしても荷物だけでなく人間までX線に通すなんて、アメリカとイスラエルくらいじゃないだろうか。
そういえば金属探知ゲートの手前ではベルトを外すように命じられたのだが、そのベルトが手元に戻って来ない。
別の係員の男をつかまえてベルトの行方を尋ねた。
この男はなかなかいい奴で、5分以上も俺のベルトを探すのに翻弄してくれた。
その後は無事に飛行機に乗って日本へ帰国。
席はたしか親父とは隣ではなくて前後だった気がする。
成田に到着後は荷物を受け取って俺は喫煙所へ。 親父はそのまま電車で帰って行った。
こうして10泊12日の初の海外親子旅行は、病災に見舞われながらも無事に幕を閉じた。
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