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 11.04.28 社会主義の途上国

最後までトラブル

7時に起床予定が寝坊で7時半になってしまった。
いよいよベトナムともこれでお別れだ。
日本の原発は少しは収まっただろうか。

シャワーを浴びて準備を整えチェックアウトし、8時半過ぎにホテルの斜め前の店で朝食のレモネードとパンを食べた。
9時過ぎに食堂を出て空港行きのバス停まで歩く。
大きなバッグを持ちながら、ホアンキエム湖を半周しないといけないからかなり大変だ。

以前下見をしていたおかげで、30分程度ですんなりとバス停へ到着。
乗り合いバスの料金は1人5万ドンなので安い。
しかしバスというよりはミニバンで、この手の途上国の乗り合いバスは時刻表など無く、乗客が満員になったら出発するというタイプ。
客は俺を含めても2人しかいない。
これは・・・本当に出発できるんだろうか。 あまり悠長に待ってる時間などないのだが。

しばらく待つが他には客は一向にやって来ない。
これではいつになったら出発するのか分からないので、運転手に聞いてみた。
「おい、このバスは何時に空港へ出発するんだ?」と聞くと、「お前のフライト時刻は何時だ?」と返って来た。
「11:30だ。間に合うのか?」と答えると、「OK、問題ない。」と返された。
本当かよ・・・もう10時だぞ・・・。

しかしその後すぐに「ダメだ、このバスは満員にならない。 間に合わなくなるからタクシーを使え。」と言ってきた。
ほらきた、やっぱりな。
ここで一般のタクシーや白タクを使わされると思ったがどうやらそうではなく、普通の乗用車でもう1人の乗客と乗り合いで空港まで行くという事だった。
タクシーなら15万ドンで、一般のタクシーを使うよりは破格の値段なので了承した。

客2人は早速車に乗り込み、タクシーは空港へ向けて出発した。
が、市内の渋滞がかなりすごい事になってきている。
フエで空港まで向かった時は、焦りはしたが国内線なので手続きや検査等も時間がかからなかったが、国際線となるとベトナムとはいえ時間がかかるだろう。
この渋滞で本当に間に合うのだろうか・・・。

しかしその心配は杞憂に終わり、市内を抜けると渋滞は解消されてタクシーはどんどん飛ばし始めた。
一昨日の深夜にも感じたのだが、改めて『遠い』と思った。
深夜の渋滞の無かった時間で飛ばしまくっても空港から市内まで30分。
渋滞がに当たれば1時間はかかるだろう。

しかしタクシーが飛ばしまくったおかげで10:15過ぎに空港へ到着。
チェックインのカウンターにてチケットを受け取り荷物を預け、空港内の店で土産を買う事にした。
最初に実家と会社への土産を購入。
ベトナムといえどかなりの高額で、基本がドル表示になっている。
さすが途上国・・・ここでも外貨の獲得に必死だ。

財布の中身の金はほぼ使いきってしまい、残った額は2万ドンくらいしかない。
市内の商店なら水は4千ドンも出せば買えるが、空港となると2万ドンでも買えるか微妙なところだ。
喉が渇いたのでどうしても水を購入したかったのだが、店での値札を見てみると4万ドンとか馬鹿げた数字がかいてある。
そして何故かクレジットカードも使えない。

別の店に行っても値札が貼られてないか、破格の値段が貼られてあるかのどちらか。
値段が貼られてないスプライトだか7UPだかを手に取り、店員にいくらかと尋ねると返って来た値段は4万ドン。
俺は2万ドンしか持ってないからそれで買える物は無いか? と聞くと、じゃぁ2万ドンでいいという。
なんだそりゃ。
いや~もうこの国来たくないわ(笑

帰りも台湾経由でのフライト。
台湾の桃園空港では乗り継ぎに少し時間があったので、キウイのシャーベットを食す。
ついでにタバコのカートン買いをしようと思ったが、KENT mildsは売ってなかったので諦めた。

その後無事に成田の第二ターミナルへ到着し、スカイライナーで家路へと急いだ。
今回はいつもの空港内の店には寄らなかった。
理由は覚えてないが、開いていたら100%寄るので、多分閉まっていたのだろう。

こうして9泊10日の自由な孤独旅行は、無事に幕を閉じた。

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