Travel

 11.04.28 社会主義の途上国

五行山、再び移動

ホーチミンからホイアンまで約900km。 しかも日本ではなく外国。
知り合ってから5分でいつの間にか離れ離れになり、そして再会までの間俺は野宿や車中泊をし、もう絶対に会う事はないと思っていた。
それがなんという事だ。
“偶然”の一言では、もはや片付ける事はできない。
これが男女であったら“運命”と呼べるのだろうが、残念ながら男性同士なので“奇跡”と呼ぶのが相応しいだろうか。
これぞ『旅』の醍醐味。 これは『旅行』では決して味わう事ができないと思う。
やはり『旅』だからこそこういう“奇跡”が起こったのだろう。

ホーチミンでは先に俺がバスに乗り込んだのだが、その後シンが乗り込もうとしたら係員に「君はあっち」と言われて別のバスに乗せられたらしい。
俺の乗ったバスのほうが早く出発したが、目的地は同じだったのでひょっとするとどこかで追いつけるかもしれないと思っていたようだが、シンはフエまで行かずホイアンで一泊したので再開はもう諦めていたようだ。
もちろん俺もムイネで一泊しているので再会なんて考えてもいなかった。

お互いが最初に言っていた目的地のフエまでは行かずに、途中で一泊していたので偶然にもホイアンで再会する事になったが、しかしホイアンのこの時間のこの場所に二人が訪れたのは、くどいようだがまさに“奇跡”としか言いようが無い。
こういう再会って、色んな旅ブログを読んで憧れていたので、本当に嬉しかった。
話を聞いていると、シンも俺と同じ7:45のバスでフエまで行くとの事だったので、一緒に行く事になった。
座席は離れているけど今度こそ同じバスに乗り込んだ。

ちなみにフエからハノイの移動は今夜の便の飛行機に決定。 料金を支払ってEチケットを受け取った。
1時間でハノイまで着くというのは魅力的だが、7000円もかかってしまった。

ホイアンのシンカフェから30分程走ったところでバスは停車した。
このバスはただ単にフエまで行くのではなくこんな寄り道もオプションで付いているのか!?
着いた所はダナン郊外の五行山。

五行山 五行山

五行山とは・・・。 以下コピペ。

市街の南にある五行山は、キムソン(金山)、モックソン(木山)、トゥイーソン(水山)、ホアソン(火山)、トーソン(土山)の5つの山の総称です。五行山は大理石でできていることからマーブル・マウンテン(Marble Mountains)とも呼ばれます。山には寺院や洞窟があります。標高は100m程度、道も整備されているのでハイキング気分で散策が楽しめます。

という事らしいが、予備知識など一切無いうえに、ここは目的地ではなくトイレ休憩的な感じで30分程立ち寄っただけなので、山に登る事も洞窟に入る事も無かった。

五行山に到着したが、バスを降りるかどうか一瞬ためらった。
なぜならこの快適なエアコン天国の外は灼熱熱風地獄だからだ。
しかしせっかくなので我慢して降りる事にした。

まずはすぐ目の前にあった洞窟。
入場料がいくらか分からない上に、時間も無いので入るのは諦めた。

五行山 五行山

そして土産物屋。
見てみると石造ばかりで、ちっとも購買意欲がそそられない。
(もっとも、ここは岩を削って作る石像や燈籠が名物なのだが。)

そしてすぐ近くに、この場所には似つかわしくない近代的な塔が。
これはエレベーターになっていて山の上まで行けるようだが、無料で上まで連れてってくれるはずもないし、時間も無いので入るのは諦めた。

五行山 五行山

こうして適当に数枚写真を撮っただけの五行山だったが、次のフエまでどれだけかかるか分からないので、ついでに小便をしていく事にした。
トイレは有料で、前には番人のババアがいる。
いくらか知らないが一番安い金を籠に投げ入れて便所の中へ。
小便をした後、「う~ん、ついでにうんこもしといたほうがいいかな? どうしようかな。」と悩んで大便の個室のドアに手を掛けた時だった。
それはもうものすごい剣幕で番人のババアが何か喚いてきたので、スタコラサッサーと退散した。
うんこをするには金額が足りないとか、きっとそんなとこだろう。

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