ハチミツ工場を後にしたツアー客一行は、またも畦道を歩きながらガイドの後をついていった。
次はどこへ向かってるのか、何を見学するのかは既に気にはなってない。
今回の俺の中でのツアーの目的は、メコン河を船で走る事だったから。
ぶっちゃけ、もうほとんど満足してしまってる。
しばらく歩くと馬がいた。
馬は荷台をつながれていて、装飾されている。
あぁ、こんな暑いんだからその荷台に乗せてほしい・・・。
するとガイドが「さぁ乗れ」と合図してきた。
イヤァァァッホゥ!! 乗り心地は悪そうだが歩くよりはマシだぜ!
さっそくさっき知り合った日本人2人と、何人か不明なおっさん2人の計5人で乗り込んだ。
ベトナムの農村を馬車が走る。
完全にこのツアー用に用意されている馬だろうから特に感動はしなかったが、やっぱり歩くよりは全然楽だし、馬車に乗る事なんて日本にいたら体験できないからラッキーだ。
道が悪いのでしがみついていないと振動で落ちてしまいそう。
スピードは20~30km/hくらいは出てそう。
決して大きい馬ではないのに、荷台も引いて大人5人を乗せてこのスピードで走るとは恐れ入った。
しかも暑いのに。
村の人たちも特に珍しがる様子もない。 おそらく毎日この光景を見ているのだろう。
でも、すれ違いざまに女子高生くらいの女の子が手を振ってきた時は、俺も思わず手を振り返した。
10分くらい走って馬車は停車した。
先に走っていた馬車の人たちは既に降りて待機している。
俺らも降りて後続が来るのを待った。
全員揃ったら、そこから少し歩いてまたしても東屋のようなところで席に着く。
テーブルの上には美味そうなフルーツが並んでいた。
今回は先程知り合った日本人2人に、日本人の壮年夫婦が加わって日本人席が出来上がった。
なんだ、これなら昼飯もこのメンバーなら話も弾んだろうに・・・。
そして民族衣装に身を包んだ女性が登場し、民族楽器に合わせながら民謡を披露。
フルーツを食いながら見る。
しかし、正直言ってこの並んでいたフルーツはあまり美味しくなかった。
なんかたいしてみずみずしくなかったし、冷えてないし・・・。
そして歌は・・・まぁ感動するほどのものではないが、貴重なものを見せてくれてありがとう。 くらいの感想。
歌は入れ替わり立ち代りで30分くらいは見ていた。
そして最後におひねりをあげた。
そしてみんな蛇と記念撮影して次の場所へと向かった。
もちろん俺は蛇は触ってない。 |