たいして興味の無いライスペーパー製作過程を見学した後は、そこから数分歩いたお土産やへとやってきた。
ココナッツの殻で作られたスプーンには少し惹かれたが、実際には持って帰ってもたいして使わないだろうと思って買うのは踏みとどまった。
あとはアオザイを着た人形とか、蛇とサソリを漬けた酒だとか。
そしてさらに少し進むと、昼食の時間となった。
ツアーに昼食代も含まれてるので、どんなものが出てくるのか楽しみだ。
ここら辺はよく分からない事になっていて、店なのか一般人の家なのか、それともツアー用に作られた場所なのか、境が全然分からない。
よく分かんないので適当に建物の中に勝手に入り写真を撮った。
それにしても暑い。
じっとしていても汗がどんどん噴き出してくる。
ところで一服をしたいな~なんて思ってたら、みんなあちこちでプカプカ。
初老の中華系奴なんて船の中でも吸ってやがった。
さすがに俺はそんな事はしない。 ちゃんとベンチに座って、そして吸殻は携帯灰皿に。
一服していると昼食の準備が済んだらしく東屋のようなレストラン? へと入った。
俺はフィリピン人の家族と一緒になった。
このツアーでは日本人は俺だけなのだろうか。
一番目を引いたのは、揚げ魚。 見た感じ明らかに淡水魚だ。
それを削ぎながらライスペーパーに香草と一緒に包んで食べる。
美味い! ビールによく合う。
ところでこのフィリピン一家、父母に3人の息子、男たちはいかにも人相が悪い。
しかし息子の1人と食事前に外でぶつかりそうになった時はちゃんと謝ってきたりと、なかなか礼儀正しかった。
そしてお母さんは俺に気を使ってものすごく話しかけてくれる。 英語ペラペラ。
うちの母親だったらこうは行かない。
本当に・・・世界中で英語を喋れない民族って日本人くらいじゃないかと思って情けなくなった。
他のおかずも基本的に美味しくて安心。
しかし白米だけは美味しいとは思わなかった。
日本のような米とは大違いで、ベトナムの米はインディカ米の種類に含まれるので、炊いただけで食うのは美味しくない。
食事を終えると従業員の女が各テーブルを周っている。
昼食はこの女性達が各テーブルを世話していたわけだが、俺はチップでももらいに周ってるのかと思っていた。
すると飲み物は別料金だったらしく、それの料金徴収に来ていただけだった。
食事を終えたら再び船に乗ってメコン河を進み始めた。
巨大な本流から小さな支流に入り、周りの風景が一変した。
まるでジャングル! これぞ南国! といった風景は日本では絶対にお目にかかれない光景で、今でも鮮明に記憶に残っている。
川幅もどんどん狭くなり、シダの葉のようなものが船体とこすれる。
小さなボートともすれ違う。
昼食の場所から約30分程進み、船は狭い場所で停車した。
またしてもジャングル。 今度は何があるのか。
畦道を歩く事数分、またしても東屋のようなところに着いた。
どうやら蜂蜜をどうとか。
そして蜂蜜にライムを搾ったような飲み物が登場。
濃厚な蜂蜜で美味い! が買いはしない。
ここで恐る恐るのような感じの声で、「こんにちは」という声が聞こえてきた。
振り向いて俺もこんにちはと挨拶をする。
同じツアーに参加していた日本人で、名前は・・・忘れたが、外見は上床さんのような感じだった。
話を聞くと、このツアーには5人くらい日本人が参加してるという。
するともう1人日本人がやってきた。
山本さんという人で、40才overだったか。
なんかホッとした気分になった。
これまでの旅の経緯や行った場所などを話しつつ、次の場所へと向かった。 |