20分くらいだろうか、船はのんびりと茶色い巨大な河を走っていた。
そして桟橋に接岸すると、まるでジャングルのように木が生い茂った中へと徒歩で進む事になった。
植物も昆虫も日本では見た事ないものばかりで、ここが熱帯だと物語っている。
これはドリアンではないだろうが、栽培されているのではなく普通にそこらへんの木に実っている。
そしてココナッツも自生している。
それにしてもメチャクチャ暑いが、日本のような湿気が無いのでジメジメしているわけではない。
ツアー客一同は、ガイドを先頭にして細い畦道を進んでいった。
これから行く所はライスペーパーの製作過程を見学できるところらしい。
特に興味があるわけではないのだが、ツアーに組み込まれているんだから仕方がない。
ライスペーパーは米を原料に薄いシート状に加工したものを乾燥したもの。ベトナム語ではバインチャン(banh trang)と呼ばれる。ベトナム料理やタイ料理では生春巻きの具を包むために用いられる。水で戻すとデンプンがすぐにα化して食べやすくなるため、使用する際は、指や布などで軽く水をつけてから具を巻いてゆく。
このライスペーパーはベトナム料理には欠かせないもので、その製作過程を見れるのはやっぱり多少興味があるかも。
船を下りてから10分弱歩くと、ライスペーパー製作工場に到着した。
工場と言っても実際は観光客の見せ物のために作られたような場所で、実際にはここで大量生産しているわけではない。
では写真を見ながら解説。
まずは米を石臼でグリグリ回して粉砕します。
石臼を回し続けて乳液状になった米をライスペーパーの大きさに伸ばします。
引き伸ばした米を蒸します。
蒸しあがったら乾燥させて完了。
元が米なので乾燥させるとパリパリになるのだが、それだと春巻きの具を包めないので、食べる時に水に漬けて戻す。
ふ~ん、という感じで、やはり特に感動はしなかった。
よし、さっさと次に行こう次に。 |