7:50起床。 確か朝食付きのホテルだったので食堂へ行く事にした。
すでに食堂には大勢の老外人(10割白人)がワイワイと飯を食べていた。
食堂はかなり広いが200人以上は居そうな大盛況ぶり。
好きな物を好きなだけ皿に取る。
昨日と同じで魚類がたくさん用意されていた。
そして今日もまた昨日と同じ酢漬けや塩漬けの光魚を食べた。 美味い!
オレンジジュースも美味い! 牛乳も美味い! パンも美味い!
その後一旦部屋に戻り、もう一度だけ死海に浮くことにした。
昨日の黒が写真を撮り損ねていた為、もう一度誰かに撮ってもらおうと思った。
が、またしても誰も居ない。
本日も死海は貸しきり状態。
海パンに着替えてプカプカ昼寝する事にした。
しばらく浮いていたら豚みたいなセレブババアが来て、雑誌を見ながら日向ぼっこしている。
俺が浮いている姿を撮ってくれと頼んだら断られた。
欧米人はどこの国の人間か見分けが付かないから辛いぜ。
どこの国か分かったらとことん差別してやるのに。
部屋に戻る途中、ホテル内の土産物屋に立ち寄った。
そしてこの旅一番ムカつく奴に出会った。
いや、奴のムカつき度はこの旅に限らず、今まで旅行したところの誰よりもファッキンなやろうだった。
それはこの土産物屋の中年のババア店員。
俺の事を犬の糞を見るような目で見て、ゴミクズを扱うように接してきた。
何か買えば態度を変えるかと思いきや、バス用ソルトを買ったのに態度に変化は無し。
相変わらずゴミのように扱われる。 レジ袋も俺に向かって放り投げただけだ。
ファッキンブタヤロウ!!!
さすがに怒鳴った。 頭の中で。
でも口には出さなかった。 本当は口に出して叫んでもいいくらいだった。
でも俺は言わなかった。 そしてこう思った。
ああ、このババアはアジア人は嫌いなんだなと。
日本人と知れば態度が豹変する可能性が高い。
実際にこの国では、出国の際に空港へ向かった時に乗ったタクシーの運転手なんかは、客の俺を日本人だと知ったとたんに態度を変えてきた。
もちろんそんな奴ばかりでない。
一昨日のタクシーの運転手は、俺が日本人とは知らないのに親切にエルサレムまでのバスを詳しくおしえてくれたり、路上のベンチの姉ちゃんだって俺が日本人と知る前から食いついてきた。
教会に入った時に、小さい子供を2人連れた母親から「写真を撮ってあげますよ」とも言われた。
でも別に日本人だと知って欲しいわけじゃない。
さすがに韓国人や中国人と間違われるのはいい気はしないが、白人をどこの国の人間か見分けが付かないのと同じで、白人から見たら日中韓なんてみんな同じ顔だろう。
最終的にこのババアにはムカつくを通り越して、残念で哀れみを感じた。
部屋に戻ってシャワーを浴び、チェックアウトの準備を済ます。
ちんこの竿の裏が心なしかピリピリする気がする。
チェックアウトをして徒歩1分のバス停まで向かった。
バス停には老婆と赤ちゃんを抱いた女性がバスを待っていた。
時刻表など無い。
次のバスはいつ来るのか、何分間隔で走ってるのかなどさっぱり分からない。
ひたすら待つしかない。
バスはなかなか来ないのだが、乗り合いタクシーは頻繁に通る。
そしてバス待ちをしている人間を見つけると、ほとんどのタクシーは止まるか徐行するかして「エルサレム!」と叫ぶ。
ためしに運転手にエルサレムまでいくらか聞いてみた。
165NISだという。 バスなら4分の1の値段で行ける。
俺がタクシーを断ると、老婆と女性が「エルサレムまでいくらだって?」と聞いてきた。
「165NISだってよ」と教えてあげると、「高すぎるわ」と言って苦笑した。
20分程待っているとバスが来た。
「エルサレムまで。 いくら?」と聞くと「48NIS」と返ってきた。
おいおい、来る時はエルサレムからここまで37NISだったぞ・・・。
帰りのバスもあちこち寄りながらエルサレムへと向かう。
そしてある地点で突然携帯がメールを受信した。
ヨルダンの電波をイスラエル国内で受信した。
これは予期せぬ記念だ。
ウトウトしているとエルサレムのデパートみたいなバスターミナルへ到着した。 |