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 11.01.22 中東の嫌われ者

Ein Bokekへ

何時だか忘れたが起床。
まずは数日ぶりにシャワーを浴びる。
そして確か朝食付きだったので、下へ降りて食堂へ向かった。
ロビーには本日泊まると思われる宿泊者のスーツケースが山のように置かれていた。 邪魔だなあ。
好きな物を好きなだけ皿に取って席に着く。
とても天気がいいのでテラスで食べようと思ったが、室内の窓際の席にしといた。
そういえば朝食をとっている宿泊者は誰も居ない。 もうみんな済ませたのだろうか。

朝食 朝食

魚料理が多い。 酢漬けにしたものや塩漬けにしたものなど。
これがまたかなり美味い。 そしてパンも焼き立てで超美味い。

食事を済ませ部屋に戻り軽く日記を書き、出発の支度をしてチェックアウトを済ます。
そして重い荷物を担ぎながらタクシーを探す。
今日はこれから死海まで行かねばならないのだ。
ルート的には、まずはテル・アビブのバスステーションまでタクシーで行き、そこからバスでエルサレムへ。
エルサレムに着いたらバスを乗り換えてEinBokekへ。
の予定だが、そんなにすんなりと行くだろうか。

適当に近くに止まっていたタクシーに乗り込み、テルアビブ・バスターミナルへ行ってくれと告げる。
そうすると運転手のおっちゃんは何か言っている。 まさか道が分からないとか?
いやいやさすがにそれはないだろう。 イスラエルでのバスターミナルは、事実上鉄道駅と比較できないほど規模がでかいのだから。
それにしても相変わらずおっさんは何か俺に言ってる。 出発もしないで。
あー全然分かんねえ。

しかーし、そこは旅慣れた俺だ。 よくよく聞いてみると、テル・アビブには大きなバスターミナルが2つあって、行き先によって乗り場が変わってくるらしい。
そして君はテル・アビブからどこへ行くつもりなんだ? と親切に聞いていたのだった。
分かってないのは俺の方だった。
俺は「エルサレムまで行って、そこから死海に行くつもりだよ。」と告げた。
こうしてタクシーは出発した。 いやーいいおっちゃんだ。ありがたい!!

2、30分くらい走ってバスターミナルへ到着した。 想像してたよりかなり小さく、デパートなど併設されていなかった。
おっちゃんはエルサレム行きのバスのナンバーや車体の色まで教えてくれた。
本当に親切なおっちゃんだった。 運賃も特にボッたくってきたわけじゃなかったし。

ところで次の心配は、バスチケットはどこで買うのか?
券売所があるわけでもなさそうだし、券売機があるわけでもない。 運転手へ直接支払いか?
そこらへんに大量に居る軍人に聞いてみたら、直接運転手に支払うとの事だった。
無事にバスに乗り込み、しばらくして満員になってからバスは走り出した。

ヲークマンを聞きながらウトウトしていたら1時間程でエルサレムへ到着。
ここでは巨大なバスターミナルの建物の中にバスは入っていった。
バスを降りるとすぐに金属検査がある。 うぜー。
まぁエルサレムの観光は明日以降の予定なので、今日はただの通過点でこのまま死海へ向かう事にする。

それにしても、バスターミナルというよりデパートと言った方がピッタリ。
とりあえず最上階まで行ってみた。
ところが死海行きのバスが分からない。 うーん、どれだ。 バスの乗り場がたくさん有りすぎる。
どのバスの電光掲示板にもEin Bokekへ行くとは書いていない。
とりあえずインフォメーションの窓口の中に居た婆に聞いてみる。
すると意味不明な英語であしらわれた。 ニコリともせずに。

俺の英語が通じてないのか? それとも死海方面へは行かないのか? いや、死海方面へ行かないはずなんてない。
事前に調べたら、色んな人がこのターミナルから死海へ行ってるのは調べ済みだ。
とりあえず外に出て一服して気を落ち着かせよう。
バスターミナルの建物をぐるっと回り、ベンチで一服。 すると一人の爺さんがタバコを1本くれと言ってきた。
いや、言ってきたというよりジェスチャーで1本恵んでくれと言ってきたという方が正しいか。

このターミナルから出ているどれかのバスは、絶対に死海まで行くはずなのは間違いない。
本日2回目の金属検査を受けて再度バスターミナルへ入っていった。
そして携帯のテキストメモにこう打ち込む。
「I want to go to Ein Gedi.
Where is the bus terminal?」
こうなったら唖のフリするしかねえ。
文を打ち込んだ携帯ごとインフォメーションの人に見せる。 念の為さっきの婆ではなく若い兄ちゃんにした。
そうするとバス乗り場のナンバーと発車時刻をメモしてくれた紙をくれた。
やったぜ! 大成功だ。 あー疲れた。

時間になってバスに乗り込み、運転手にホテルのバウチャーを見せる。
これで着いたら教えてくれるから不安でキョロキョロする事も無い。 値段は確か37NIS。(850円くらい。)
こうして無事に22番ターミナルから13:00発の死海方面行きのバスに乗り込む事ができた。

バスターミナルを出たバスは、まずは街中を走る。
15分も走ったら町並みは途切れ、あっという間に周辺が荒野に変わった。

朝食 朝食
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