Travel

 10.01.10 マイナスライフ

朝のロウソク橋

何時に起きたかは忘れたが、またしても30分くらい寝坊してしまった。
まぁ余裕のある時間構成にしてあるから問題無し。

朝食を食べに下に下りる。 昨夜バーラウンジになっていた所が、朝は宿泊客のスカンジナビアスタイルの食堂、昼間はレストランとなる。
適当に座って隣を見ると日本人のカップル。
ヘルシンキでは全然見なかったが、ここロヴァニエミでは老若男女問わず見かける。
もちろん日本人以外の宿泊客の方が多いのは言うまでも無い。
奴らの目的は大体分かる。 しかし旅というものはやはり一人気ままに限る。
い、いや・・・「旅」ではなく「旅行」なら大好きな恋人と行きたい。

食後部屋へ戻り出かける支度をする。
あ、ちなみに昨日の荷物の件は、夕飯から帰ってきたらちゃんとホテルに届いていた。
ホテルのカウンターにてサンタクロース村のバス乗り場の場所を尋ねる。
手持ちの簡素な地図に印を付けてもらい出発。 俺の英語もたいしたもんだ。

二重になっているホテルのドアを開けると、一瞬のうちに寒波が体中を襲ってきた。
地図に印を付けてもらったとはいえ、おそらくは迷うであろう。
ホテルからは5分と歩かないらしいが、はたして俺は5分以内、いや10分以内にバス停を見つけられるだろうか。

ロヴァニエミの街並み ロヴァニエミの街並み

雲は多いが雪は降っていない。 そして1分も経たないうちに寒さには適応した。
さすが俺の神秘の身体。
もしこれが30度の炎天下だったら1分も経たないうちに死ぬが、-10度の気温は余裕でモノにしてしまう。

ふと目の前をバスが横切っていった。
フィンランド語の行き先は一瞬だったので読み取れなかったが、あれがひょっとしてサンタクロース村に向かうバスでは!?
バスが走ってきたほうに向かってみると、案の定バス停があった。
うっひょーー! ラッキー!!
小躍りしながらバス停を見るとやはりサンタクロース村行きのバス停だった。
しかし次の瞬間一瞬のうちに落胆に変わる。
なんとバスの時間が1時間に1本なのだ。
つまり、今まさに目の前を通っていったバスはあと60分しないとやってこない。

これはバスを待つべきか、それともタクシーで行くべきか。
悩みながら付近を徘徊していると、あれは・・・。

ロウソク橋 ロウソク橋

なんとロウソク橋を見つけてしまった。 これはロヴァニエミの一つの小名所。
本当はサンタクロース村から帰ったら探そうと思っていただけに嬉しさ倍増!!
一心不乱に写真を撮りまくる。

ロウソク橋 ロウソク橋

朝焼けが綺麗・・・。
この目の前の白い部分は川だけど全て凍っている。
なんと美しい景色だろうか。 決して朝早いわけではないが、冬だからこそ、この幻想的な景色に出会えた。
川沿いを犬を連れて散歩してる人、ジョギングしてる人、スノーモービルの講習を受けてる集団、様々な人がいる。
住民にはなんとも無い光景だが、興奮気味に写真を撮りまくっている邦人もここにいる。

ロウソク橋 ロウソク橋

これはまた夜撮りに来るしかない!!
しかし超綺麗な景色なんだが、写真を撮るためには手袋を外してカメラを構えないといけない。
夜も明けきってないうえに雲も多い。 そして白一色の世界なので、いくらカメラに手ブレ補正があるとはいえ充分に構えなければならない。
実は10秒20秒手を外気に晒すだけで相当辛い。
いくら俺が寒さに強いとはいえそれは顔や身体の話であって、指先のように神経が超集中してる箇所はすぐに痛くなる。

朝のロウソク橋
思わぬところで思わぬ収穫があった。
さて次はやはりサンタクロース村に向かうのだが、バスが来るまではまだ30分もある。

俺は決断した。
バス停から離れ、地図を見ながら別の場所に向かう。
その場所はバス停から約10分歩いて簡単に見つかった。
「I'd like to go to SantaClaus village.」
そう告げるとタクシーは走り出した。

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