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 10.01.10 マイナスライフ

1952 kesäolympialaiset:Tornissa

最初にここに来てから1番に目が行った建物は、オリンピックスタジアムでもなく、フィンエアースタジアムでもない。
遠くからでもはっきり分かった建物がある。
スタジアムに隣接して建っているタワーがあるのだが、確かこれは昇れるとか。

タワー タワー

スタジアムのタワーは、高さ72mで、ヘルシンキ市街を一望できる観光スポットとなっている。
そして五輪マークは絶対に見逃せない記念の証拠。
脇にある入り口から中に入ると右前方に小さなカウンター。
左手にはこれまた小さなロビーになっていて、ベンチと自販機が数台並んでいて少年が1人座っていた。
少年は日没間際に急に現れた俺をじっと見ている。 1人で何をしてるんだろうか。

カウンターのおじさんに「俺はタワーに昇りに来たよ^o^」と告げ、2€を支払う。
まぁ最初からタダで昇れるとは思っちゃぁいない。
でもとても愛想のいいおじさんだった。

エレベーターの場所を聞きそこまで行くが・・・あれ、エレベーターは? 英語を聞き間違えたか?
いや、そうじゃない。 エレベーターは目の前にあった。
ただしそれがエレベーターだと認識するには数分を要した。

エレベーター エレベーター

なんと・・・なんとエレベーターに取っ手が付いてる。 そしてなぜだか鍵ま付いている!!
これは分からん。 俺は最初業務用冷蔵庫かなんかと思ったぜ。 さすが今から半世紀以上前の代物だ。
写真の通り、エレベーターのドアは自動ではなく、外開きの手動ドア。
そして中に入ってみるとこれまたびっくり。
スイッチが1階と2階と11階しかない。 11階はおそらく最上階のルーフ行きだろう。
っつーかボタン少ねぇ。

ドアを閉めて11階のボタンを押すと、エレベーターはゆっくりゆっくり上へ昇り始めた。
やがて到着。
エレベーターから降りるとドアの色がますます古く感じるブルーの塗装になっていて、さらにはインターホンらしき物まで付いていた。

エレベーター エレベーター

そしてここからは階段を昇る。
上へ昇るにつれて冷気の密度が濃くなっていく。
そして当時にしては少しモダンな扉を開け、さらに外階段を昇る。
外階段は冷気に晒されまくっているので、全てが凍り付いて超危険。 狭いし急だし。

タワー内部 タワー内部

よし、昇りきった。 頂上へ到着だぜ! 案の定客は俺1人だけで貸切状態!!
ヘルシンキの街並みを一望してやる! そして写真をとりまくってやる!! もう少し待って夜景を撮るのもいいな!!!
台湾では台北101、オーストラリアではユーレカタワー、そしてフィンランドではヘルシンキ・オリンピックスタジアムタワー!!
フィンランドだけ格が違うのが気になるが・・・まぁいいさ。
そして、

眺望 眺望

見えねーーーーー!!!

霞んでて 何も見えない。
写真はかなり補正を入れてるからアパート群がうっすら見えると思う。
下の写真もオリンピックスタジアムとフィンエアースタジアムがうっすら見えると思う。

眺望 眺望

しかし実際に肉眼では目の前真っ白で何も見えない!!
これは予想外。 夜景なんて撮っても本当に何も写らないだろう。
ま、まぁ・・・ここまで1人で来て、昇った事に意味があるのさ。。。

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