Travel

 10.01.10 マイナスライフ

トラムとメトロ

再度マーケット広場まで戻り、ウインドウショッピングを楽しみながらホテルまで歩いてもいいのだが、せっかくツーリストチケットを買ったんだからトラムに乗ってみる事にした。
確か3Bと3Tのトラムは環状運転だから乗ったら戻れなくなる事はない。
しかもどちらの線も中央駅を経由してるから分かりやすいし。

信号待ちをしていると後ろからおばちゃんに話しかけられた。
旅行者か・・・それとも島から出てきた現地の人か?
後姿だけでは俺が外人だとは気付かなかったのだろう。 振り返った俺の顔を見ておばちゃんは「あらあら」という顔をしていた。
ペラペラペ~ラと何か言われたが、「分かりません^_^v」と笑顔でかわした。

トラムは数分間隔で走っているので待たずに乗り込んだ。
路線だけしっかり確認して!!

トラム 3B トラム 3B

載ったのはいいが、ツーリストチケットはどうすればいいのか。
入り口の所に明らかにチケットをかざす機械があり、ボタンが4つほどある。
どうすりゃいいんだ!? もうトラムは走り始めている。
目の前に座ってたじいさんにこのチケットはどうすればいいんだ? というジェスチャーをしてみたら、さぁねというようなジェスチャーで返された。
おめーが知らねーはずはねーだろ。 冷たい奴だな。
とりあえず奥へ、そして空いてる席に座った。

これはオーストラリアではできなかった体験! すごいぜ俺!!
トラムはゆっくりと市内を巡る。 そして俺は窓の外に釘付け。
5分も走ると中央駅へ到着したが、俺は尿意も忘れてそのまま乗り続けた。
乗客は入れ替わり立ち代わり、でも俺はそのまま外と車内の人々を眺めながら乗車。
85点・・・80点・・・! お、90点!! 点数をつけるのも一つの楽しみだ。
ちなみに日本の100点はここでは70点くらいだからな。

1周何分かかるのか分からないが、乗車して40分くらいしたらスタッフジャンパーを着て厳しい目をして機械を持ったおばちゃんが数人乗ってきた。
旅行者の俺から見ても彼女らがすぐに何者なのかが分かった。
そして彼女らは当然のように俺に話しかけてきた。
俺はツーリストチケットを差し出す。
でも何か言っている。 言葉が通じないのでさっぱり分からない。
やはりトラムの入り口の機械でチケットを読み込ませないといけなかったのだ。
おばちゃんがチケットを読み込ませると「キートス」と言って次の人へと移っていった。
そう、彼女らは無賃乗車がしてる奴がいないか定期的に周ってくる係員なのだ。
特に外国人なんかはチケットの買い方が分からなかったりして、金を払わずに乗車してしまう人も多いのだろう。
まぁ俺はしっかりチケットを買っていたので、検札されても問題ない。

1時間以上はかかったと思う。
ぐるっと市内を1週して再び中央駅へ戻ってきた。 そして下車。 検札もいい旅行ネタになった。
そして大急ぎでホテルへ戻り小便を済ませて休憩する。
休憩を済ませたら何か食いに街へ行く事にした。

地下街の中にはさまざまな店が入っている。
飲食店もあればスーパーもある。

地下街 地下街

上の写真は花屋とスーパーだ。
ところで・・・なんてお洒落なんだろう・・・。 花屋を見てもスーパーを見ても日本とはお洒落度が全然違う!
しばらく地下街を歩いていると「metron」の看板が。
そうだ! 忘れていた!!
地下鉄に乗ろう!!! 無意味に、行き先は無い。 ただ乗るだけ。 乗る事が目的だ!!
飯など食ってる場合ではない!! 地下鉄に乗って撮影をして、匂いを嗅いで、音を聞いて、フィンランドの地下鉄を記憶に叩き込まなければ!!

ところが・・・ところがだ!!
metronの看板には×が書かれている。
え!? !?

地下鉄・・・ 地下鉄・・・

何で×書かれてるの!? 嫌な予感がする。
ちょっとぉ!! 駅を改装してる!!!
改装中だからって電車まで止めちゃうわけ?? すごい! すごいよフィンランド!! 日本じゃ電車を休業してまで改装しないよ!!
見てよ! 日本の横浜駅、あそこは何年間工事してるんだよw いつになったら工事終わるの!?

フィンランドの地下鉄と言えば鮮やかなオレンジの車体。
映画「かもめ食堂」にも出てきて、ちょっと有名になったんだよ。(映画は帰国してから数年後に見た。)
まぁこれは運が悪かったとして諦めるしかない・・・。

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