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 10.01.10 マイナスライフ

マイナスライフ

10時間弱の空の旅を終え、AY074便は無事にヘルシンキ・ヴァンダー空港へ到着した。
とりあえずここは空港内なので寒くはない。 が、外の滑走路を見るといかにも寒そうな雰囲気。
雪は積もっていない。 滑走路なので当然なのだが、しかし遠目で見ても分かるくらい地面が凍っている。

タバコを2本済ませ、イミグレを通過。 そして両替をする。
「It's to a euro from Japanese yen^_^」って感じでw
今回は8万円の両替。 ホテルも予約済みだし、他に特に金が掛かる遊びをするわけではないので多分3~4万は余るだろうと予想。
両替のお姉ちゃんは早速妖精だった。

午後3時半過ぎとはいえ、もうすでに薄暗くなっているヘルシンキ。
さてここから市内へ移動しなくてはいけないのだが、自分の下調べノートを見てもバスの値段と移動時間しか書いていない。
どのバスに乗ればいいのか、チケットはどこで買うのか、そういった重要な事が書いていない。
さすが今回は行き当たりばったりの旅にしただけはあるぜ。
まぁとりあえず極寒の-15℃とやらを体験してやろうじゃないか。

外に出て一服する事にした。
扉の向こうはどんな事になっているのか・・・一歩外に出て深呼吸。 肺がツーンとした。
身体は温まってるのですぐには凍えるほど寒くは感じない。
タバコはまぁ・・・吸える。 しかしタバコを持つ手がやばい。
顔以外の部位は衣服で覆われているわけだが、手はいわば裸の状態だ。
両手はポケットに突っ込み、咥えタバコでプカプカした。 みっともないw

ヘルシンキ・ヴァンダー空港 ヘルシンキ・ヴァンダー空港

そしてもう1度考える。 どうやって市内に移動すればいいのかを。
まぁ最悪はタクシーという手もあるが、タクシーだと20~30ユーロくらいかかってしまう為、ここはどうしてもバスで移動したかった。
そしてツーリストインフォを見つけたのだが、実は空港に到着してから既に1時間以上経っているw
外を散策したり、空港内で悩んだりしているからだけど、そこらへんは端折ります。

最初に頭をよぎったのはフィンランド語は喋れない! という事だったけど、まぁこういう所の人なら英語も通じるだろう。
カウンターの兄ちゃんに「エアポートバスのチケットはどこで買える??(英語)」と聞いてみた。
さすが旅慣れた俺だけあってスラスラ通じる。 すごい。 かっこいい。 嫁募集。
ふむふむどうやらチケットはバスの運転手から直接買うそうだ。
そして次のバスは何時何分(もう忘れたが)という事も教えてくれた。
俺のヒアリング能力もオーストラリアの時より明らかに格段に向上している。

目的のバスはすぐに見つかった。 10ユーロ札をドライバーに渡し、チケットと釣りを受け取る。
車内には外人に混じって日本人のおばさん連中数人も乗っていた。
ほどなくしてバスは走り出した。 車中から見える建物の看板やネオンはフィンランド語。 「ä」とかどういう発音なんだ?

バスは途中2箇所ほど停車し、30分ほどでヘルシンキ中央広場に到着し下車した。 その移動中に陽は完全に沈んだ。
この重い荷物を何とかする為、まずはホテルを見つけないといけない。
こうして1人の日本人は極寒の夜の闇へと消えた。

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