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 08.01.14 台湾

太魯閣 台北站~新城站

7:30頃起床。 今朝も曇っていて今にも雨が降り出しそうだ。
昨日と同じ物を同じ量だけ朝食を食べる。
今日は太魯閣へ行くと決めていたので、少しのんびりしながら9時前に台北站へ向かった。

太魯閣とは・・・台湾東部にある国立公園で、正式名称は「太魯閣国家公園」といい、総面積は9万2000ヘクタールの台湾でも九份と並んで最も有名な観光名所の1つである。
太魯閣の玄関口は花蓮県の花蓮站。 昨年5月にタロコ号という日本製の新車両を導入している為是非乗ってみたかったが、本数が少ないので諦めた。
ネットで調べると太魯閣は花蓮站からの紹介オンリー。
ところが俺がGoogleMapで独自に調べた結果、花蓮站より新城站という駅の方が太魯閣渓谷へ近い事が判明した。
新城站は特急は止まらないが、急ぐこともないし移動時間や費用の節約にもなるから、新城站から向かう事に決めていた。

俺はこの日の為に用意していた物がある。
プロローグでちょろっと書いたが、3300円も出して国際免許を交付していたのだ。
これでバイクに乗って太魯閣を巡ろうという計画。 調べによると、レンタルバイクは1日400元。 安いじゃないか!

おっとその前に切符の購入だ。
俺のメモしてきた中国語は役に立たないと判明したため(名詞くらいなら通じるけど)、筆談で切符購入に望んだ。

国際免許訳文と筆談の形跡 国際免許訳文と筆談の形跡

切符はあっけなく買えて、出発時刻・到着時刻・乗り場を丁寧に教えてくれた。
発車まで1時間弱もあるので、音楽を聴きながらボーっとしたり、タバコを吸いに行ったりして時間を潰す。

台北站の切符売り場と莒光號の切符 台北站の切符売り場と莒光號の切符

乗り場に辿り着くのは絶対に迷う自信があったため、早めにホームを探しに行く。
やはり分からなかったが、駅員に1度聞いただけで辿り着けた。
そして、改札内のセブンイレブンで日本産の黒烏龍茶を1本購入してホームへ降りた。

ホームには回送のタロコ号が停車していた。
これに乗りたかった! これなら花蓮まで1時間半で行けるが、莒光號だと3時間以上もかかってしまう。

停車しているタロコ号と莒光號 停車しているタロコ号と莒光號

莒光號はゆっくりゆっくり走り出す。
台北站を発車するとすぐに雨が降り出してきた。 下の写真の1枚目は松山機場の近く。
今回は座席指定なので安心出来た。 しかも窓側!
車内の乗客は少なめ。 1時間ほどして昨日の瑞芳站へ到着すると、乗客の4分の3は降りた。
音楽を聴きながら車窓を眺めたり居眠りをしたりして過ごす。 しかし黒烏龍茶のおかげで3回も便所に行った。

停世界の車窓から 今回は台湾北東部です 停世界の車窓から 今回は台湾北東部です

海だ海だ! いやっほう!! 座席が海側でラッキー。
ちなみに台湾の車両は右側通行だが、台鉄の路線は左側通行になっている。
これは日本統治時代に鉄道を敷いた名残だからと言われている。
しかし近年にできたMRT等は普通に右側通行である。

莒光號に揺られる事3時間、13時過ぎにやっと新城站へ到着。
雨が止んでいる事を望んでいたが、曇り切った空からは今にも降り出しそう。(1枚のみ)

新城站 (1枚のみ)

まぁ多少の雨なら勢いでバイクで突っ走ってやろうと思ってた。
しかし俺は駅を降りてびっくりした。
ちょっ!!

新城站前のロータリー・・・? 新城站前のロータリー・・・?

何もねえええええええええええええええええええええええ!!
雨でバイクが乗れないとか、そういう以前の問題。
バイク屋がない!! ってか、何の店も無い!!
俺はこの景色を見て、「北斗の拳に出てくる荒野の街かよ!!」 思わず三村になりそうだった。

ネットでは駅を降りればレンタルバイクやタクシー、ホテル等の客引きが跡を絶たないと書いてあったが、それは花蓮での話だ。
ここは街ではなく荒野だ。 もちろんバスも無い。 ここら辺に住んでる人は買い物はどうしてるんだろうか。 田舎に行くと考えてしまう疑問である。
雨が降ってた場合はタクシーをチャーターしようと考えていたので、周りを見ると2台だけ止まっている。
しかし運転手は居ない。 もちろんエンジンもかかってない。

俺は呆然とした。
花蓮まで電車で進むか、タクシーの運転手が帰って来るのを待つか、歩くか、ヒッチハイクするか・・・。
念の為タクシー会社の電話番号を控えるためにタクシーへ近付くと・・車内にはちゃんと運転手が居た。
しっかりとシートを倒して寝ていたのだ。

2台中の1台(上の写真のケツが見切れてる方)のタクシーの窓をノックして運転手を起こす。
太魯閣→九曲洞と書いた紙を見せる。
乗れ のジェスチャー。 助かった。
見ると・・・運転手はおばさんだ。 髪はボサボサでパジャマを着ていて、足にはサンダルを履いている。
隣のタクシーにすればよかったか・・・。

おばさんは必死に何か言ってるがさっぱり分からない。
こっちが英語で質問してもだめ。
「シンチャン、タロコ、シンチャン」、つまり新城站から太魯閣へ行ってまた新城站へ戻って来てくれとジェスチャーしながら言ってみるが、うなずいてるだけで通じてるのか不明。

1番の問題は支払いだ。
チャーターの場合はメーターではなく交渉なのだが、それがいくらになるかだ。
花蓮站から太魯閣へチャーターする場合は1500~2000元が相場のようだった。(花蓮站から太魯閣へは車で40~50分)
という事は、新城站から太魯閣へはもっと近いので値段は安くなるはずだが・・・ここは客も少ないが業者間の競争相手も全く無い。
となると、俺なんてこのおばさんのかっこうの獲物なワケだ。
って事は花蓮と同じ値段か、それより若干高いか。 尋ねたいがお互い全く言葉が通じないので尋ねようが無い。

車は適当に走り出しているが大丈夫なのだろうか。 このおばさん悪そうな人ではないけど・・・。

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