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 08.01.14 台湾

士林夜市 2日目の夜飯

大雨の中を1人階段を下っていく。
途中には野良犬がかなりうろついている。 彼らは雨など全く気にならないようだ。
帰りもバスで台北まで帰ろうと思っていた。 値段は分かってるし、寝ていても乗り過ごす事がないから気持ちも楽だ。

階段を下り切って道に出たところで1台のタクシーが近付いて来た。
運転手が乗れ乗れと言っているが、バスの方が安くて楽なので追い払った。
少し道を歩いていると前方にバス停発見。 しかもちょうど停車している。
ラッキーと思っていると、直後バスが発進したのが見えた。
とりあえず次のバスが来るまで、屋根の下で退避しているしかない。

と、思っていると、さっきのタクシーが来た。
何か言っているがさっぱり分からない。
このタクシーはわざわざUターンしてまで戻ってきたのかよw
そんなに俺を乗せたいのか? ボるつもりかしら?
運転手は何だか色々言っているが、次いつくるか分からないバスを待っているのもつらいから乗る事にした。
運転手はタクシーで瑞芳站まで行って、そこから電車で帰れと言っている。(多分。)
その方が賢明かもしれない。 とりあえず瑞芳站まで行ってもらう。 約15分の乗車。

車中は俺の中国語を試す絶好の機会。
運転手はほんの僅かな日本語(名詞くらい)も喋る。
英語も交えながら「駅は中国語で站(読み方忘れた。)」だとか、電車の値段を説明してくれたり、かなり気さくな運転手だった。 乗ってよかった。
値段も瑞芳まで180元。 全然普通の値段だった。
なかなか楽しくそしてとても助かったので、日本の飴を2個あげた。

瑞芳站から台北站までは電車で約1時間。 特急ならその半分くらい。
駅の階段を下りたら地下道になり、改札に上る階段がいくつかある。
台北方面の階段を上ると・・・あれ、もうホーム!? 改札は? 切符は?

券売機みたいなものは一応1台だけあったが、使い方も分からないし、どうやらそれは普通の切符を買う為のものではなさそうだ。
それともあそこにいる駅員から直接切符を買うのかしら?
台湾のMRT以外の鉄道事情がよくわからないので、200元をちらつかせながら駅員に「台北」と言うと、その止まってる電車に乗れと言う(中国語。)
金は? 切符は? 席は? どう見ても座席指定の電車な感じがする。
不安な顔をしながら「本当に乗っていいのか?」と日本語で言うと、「いいから乗れ!」と言っている。
じゃぁいつ払うんだ。 車内清算か? この駅から乗ったという証明は?
ホームの中程まで歩くと駅員の詰め所みたいなところがあったので、別の駅員に念の為「台北」と尋ねると「乗れ乗れ」。

莒光號(準急クラス)と車内 莒光號(準急クラス)と車内

まぁいいや。 とりあえず乗り込んで空いている席に座った。
莒光號(日本で言うところの急行)だ。
どうみても座席指定や、特急料金がかかりそうな車内。 さらに俺は切符を持ってないし、瑞芳站から乗ったと言う証明も何も無い。
車掌が来たらイチコロさ。
なるべく挙動不審にならないように・・・こういう時は言葉を発しなければ日本人も台湾人も見分けがつかないから助かるw
大雨の窓の外を見つめていると、電車はゆっくりと動き出した。

速度が物凄く遅い。
台北站まで1時間。 バスで行くのと時間は変わらない。
途中、車掌は1度も回ってこなかった。

階段を上って改札へ。
台鉄の台北站の改札なのに閑散としていて、人は俺しか居ない。
さてこっからが大問題だ。
さすがに改札をスルーするわけにはいかないし、瑞芳站から乗ったという証拠は何も無い。 言い訳しようにも中国語も英語でも無理。
とりあえず改札横に居た駅員に「From ルイファン」と自己申告する。
発音が悪いのか、駅員は首をかしげて分からないとジェスチャー。 紙に書いて筆談となった。
「瑞芳」と書くと、62元と書いてきた。

・・・本当に自己申告でOKなの!? 証明は!? 疑いは!?
瑞芳站から台北站まではいくつか停車した駅はあったわけだが、だったら台北站の1つ手前の駅でも言えばよかったなw
「松山」 発音わかんないけど、筆談でOKだし。
ま、そんな事しないけどね。

もう疲れきっていたし服もびしょ濡れだから帰りたかったけど、まだ19時前だし夕食の事を考えて士林夜市へ行く事にした。
MRT淡水線に乗り、劍潭站で下車。 約10分。
夜市はすぐに分かった。 劍潭站から徒歩1分。

士林夜市 士林夜市

ものすごい活気! そして様々な匂いが交じりあい、目移りする店の数々。 すげえ!!
どの店で何を食えるのか、どれが美味いのかさっぱり分からん!! すごすぎる!!!
喉が渇いていたので「愛玉豆ジュース(?)」を買った。 35元。 うまい!
愛玉とはタピオカの事で、タピオカと豆のすり身みたいなものが入っている。 味は適当に選んだがおいしかった。

さて次は飯だ。
台湾に来て絶対に食べようと思っていたのが牛肉麺。 なので牛肉麺の看板がある店を探し始めた。
そして発見。80元と書いてある。 この店が美味いか不味いかなんて食ってみなきゃ分からない。 そもそも食った事がないから味も分からないw
おもむろに看板を指して「ンッンッ」と言って着席。
昼間のラーメン屋のおかげで、迷う事無く100元札をテーブルに置く。
美味い!! 本当に!!!
残りの20元で魯肉飯も注文。
茶碗1杯で20元。 安い! そしてこれも美味い!!

牛肉麺と魯肉飯 牛肉麺と魯肉飯

第1回目の士林夜市は大満足!
そして台北站へ戻り、途中のセブンイレブンで一番しぼりを2本買ってホテルへ帰った。
風呂に入り、映画chを見ながら日記を書きつつビールを飲み、そして寝る。
明日はいよいよ太魯閣だ。 明日は明日で色んな事が山積みだ。 だけどそれもまた楽しいzzz

そういえば夜市の入り口に片手両足の無い人、道行く通行人にがひたすら土下座を繰り返していた。
別に何かの芸をしているわけではないのだが、どうやらそれだけで生活費を稼いでるようだ。 つまり物乞いの人なワケ。
もちろんあの状態では仕事は無理だろう。
家族は? 親戚は? 国の施設やボランティア団体みたいなものは無いのだろうか。
どうしてこうなったのか・・・生い立ちが非情に気になった。

もはやアジアの先進国は日本だけではないのだが、やはりこういう人はどこに行ってもいるものだ。
そういえば台北站の地下街でも浮浪者らしき人物が多かった。
今日は彼の事は見て見ぬフリをして通り過ぎたが、明日もまた居るようならちょっと助けてやってもいいかな。
残りの2日。

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