金瓜山のバス停まで戻り、行きとは逆方向のバス停で次のバスを待つ。
数分待つとバスがやって来た。 料金はいくらだ・・・。
とりあえず「九份」と言って20元入れる。 足りなかったら何か言ってくるだろう。
特に何も言われなかったのでそのまま乗り続け、今度は無事九份で下車した。
バス停近辺からして既に賑やかだ。
ここが非情城市(映画)で一躍有名になった九份か・・・とか言ってその映画見たこと無いけど。
さすが一大観光名所だけあって、趣がある。
両側に商店のある狭い通りを進む。 とても活気があってかなり良い。
当初九份は計画に無かったけど、来て良かったとすぐに思った。
平日だから人も少なくとても歩きやすい。
これが週末となると、台湾以外にも世界各国から観光客が押し寄せ、まともに歩けなくなるらしい。
雨の週末なんて傘もさしてるし、きっと観光どころではないだろうなあ。 平日に来て大正解。
それにしても、各商店から色んな匂いが入り混じっている。
甘い匂いもすれば、鼻がもげそうなくらい臭い匂いも。 臭豆腐だろうか?
どんどん奥へ進む。 路地を曲がったり階段を上がったり下ったり。
千と千尋の神隠しの舞台になった雰囲気はこれで実感できた。 というか、実はその宮崎映画も見た事ないけど。
目的は雑誌やテレビやネットでおなじみのあの場所とあの看板。
あれを撮らないと九份へ来たとは言えない!
さらに進み階段を下りていると、周りの雰囲気がそれらしい感じに。
そして後ろを振り返ると・・・出た! 着いた!! ついにあの有名な場所に!!!
やったぜ! 一気に疲れが吹っ飛んだ。 苦労して探してよかった!!
例に倣って下から上を撮る。 雨がすごすぎて中々綺麗に取れない。 何度も取り直す。
実を言うと、これがこの旅1番の感動だった。(最初は来る予定が無かったのに・・・。)
あとはあの看板だ。 どこにあるのか・・・自力で探すしかない。
再度階段を上がり、雰囲気の良い喫茶店の店先を撮っていたら、店員の女性が出てきて何か言っている。
Goodタイミング! 自分からじゃとても入りにくい。 1人だし。
何か飲んで温まりたかった。 初めて客引きに感謝したw
それにしても客は俺1人だけだ。 週末は人が溢れ返ると思うけど。
ここは誰かのサイトでケーキが美味いと書いてあったな。 それとも向かいの店だっけか。
「Japanese?」と聞かれたので「Yes」と答えると、少しの日本語と英語と中国語が混じった言葉に変わった。
昨夜の台北站の警官より全然分かりやすい。
台湾烏龍茶とクッキーみたいな物を注文。 父親らしき老人と娘?の2人で営業しているのか。
店内の雰囲気もものすごく良い。
アンティークな感じで落ち着いていて、間接照明が疲れた身体を癒してくれるようだ。
「どうぞ色々写真を撮って。」と言われたので、お言葉に甘えて撮りまくっていたら、じいさんが「こっちにおいで」とテラスを案内してくれた。
気持ちよさそうなテラスだ。 晴れていたらテラスでお茶を飲むのも気持ちがいいかもしれない。
と思っていたら、何と目の前にはあの看板が!!
素晴らしい立地の店だなここは!
看板や店内や、さらには店内に居た犬までも撮りまくって、ふと時計を見ると17時を過ぎていた。
お茶とお菓子で300元。 数十元で飯が食える台湾では、けっこう高い値段だ。 日本円で1000円くらいだから。
まぁ日本の観光地もボッたくりだけどw
でも店内も良く、看板も撮れて、店員もフレンドリーだから全然OK。
九份には大満足で帰路に着く。
今度は是非、晴れた日の夕暮れに来たい。
夕闇に灯る堤燈の明かりは目を見張る程綺麗に違いないだろう。 |