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 08.01.14 台湾

桃園機場から城美大飯店まで

トイレに行きたい・・・。
でも3列シートの窓際の席なので、隣の2人をかわして通路に出るのは悪い気がする。
隣の人達も同じ日本人だが、食事を終えて新聞を読んだり居眠りをしたりしてくつろいでいる。
あと2時間くらいだろうから我慢する事にした。

日は完全に沈んだ。
現地時間19時過ぎ(日本時間20時過ぎ。時差1時間、台湾の方が遅い)、高度を下げ始めた機体の窓からは街明かりが見え始めた。
もうここは日本ではない。 ノミの心臓が急に騒ぎ始めた。
機体は旋回しながらどんどん街明かりに近づいて行く。 とても綺麗だ。

そして滑る様に桃園機場へ到着。
残念ながら?事故などのトラブルは何も起きないで、着陸もスムーズだった。
心臓を落ち着かせる為に、最後の方に飛行機を出た。
Yahoo天気で事前に確認したとおり、台湾は雨だった。
天気予報によると滞在中はずっと雨の予報だったが、外れる事を祈るばかりだ。

さて、皆が移動する方に自分も歩き始める。
案内板や注意書きも漢字と英語で書いてあるから、俺にも充分わかるのがありがたい。
まずは我慢していたトイレを済ます。 これで全身膀胱人間から解放された。
台湾初トイレだ。 ふふw

そして早速イミグレがある。
俺も並ぶ。
ところが問題が発生。
機内で渡されたイミグレ通過の紙を書かないで放置していた為、せっかく並んだのに書く羽目になった。
あの紙はここで必要になるのか。 1つ勉強になった。
しかし見本を見てもイマイチ意味が分からない。
まぁ適当に書いたらOKになって通過できたけど。(泊まるホテルを書けと言われた。)

通過して皆さんはトランクを探してるようだけど、俺は身が軽い!
外貨両替をする。
最初並んだところは人が多く並んでたので別の所にした。
市場レートとの格差はこんなにもあるものなのか。 俺はびっくりしたが、ホテルや闇商人で両替するよりかは堅実な数字なんだろう。
(台湾で闇両替人が居るのかは不明だがw) 1元3.41円がYahooファイナンスで調べた1月14日のレートだが、2.85円換算での両替だった。

桃園機場第2ターミナル内はすごく小さい。 と思ったら、後で分かったのだが、これは出口だからだった。
一服したいが喫煙所が全く見つからない。 この国は全面禁煙なのだろうか。
それよりバス乗り場を見つけないといけない。
喫煙所探しもかねて15分ほどウロウロ歩くが、どちらも全く見つからない。 そして人も少ない。
誰かに聞くか? いや、無理だ。 こっちの言葉は通じたとしても、相手の言ってる事は理解できない。

さらに10分ほど歩くと、バスターミナルを発見できた。
とりあえずはホテルのある台北市内まで行かなければならない。
メモをしていたノートを見て、「切符を買いたいです。(xiang mai piao)」を暗記する。

チケット売り場のカウンターのおばさんの前に来た時、俺の頭は真っ白になった。
「ni hao taipei(こんにちは台北)」
引きつった俺の口からは思いもかけない言葉が発せられた。
しかし、さすがは現地のおばさん。 こんな日本人をいつも相手にしてるからだろうか。
スッとチケットを出して、125元払う。 プロだなぁと思った。

外に出て兄ちゃんにチケットを見せてリムジンバスに乗り込む。
これで台湾での最初の難関は突破した。
ここまで俺が発した言葉は「ニーハオ タイペイ」のみ。

バスは高速道路をすっ飛ばす。
台湾の車事情のマナーはあまり良くないと聞いていたが、高速道路でも車間距離を殆ど開けない。
だんだんと周りが賑やかになってきた。
そして40分ほどで台北站へ到着した。
皆降りていくので俺もそれに従う。 この中に日本人はいるだろうか。

台北車站 台北車站

さてここから予約してあるホテルまで向かうわけだが、問題が山積み。
雨が降って気温14度。 すこし蒸している感じがする。
そして傘がほしい。 傘は構内にあるセブンイレブンですぐ変えた。
傘の単語が分からない為、ニコニコしながらカウンターの奥にある傘を指差し「ンッ、ンッ」と言ったら分かってくれた。

メモのノートを見る。 ホテルの出口は4番出口だ。
ところが30分構内を歩き回っても4番出口など見当たらない。
交番があったので、手書きの住所を見せて道を尋ねた。 私はここに行きたい!みたいな感じをジェスチャーのみで表現した。
出てきたのは若くて不細工な警官で、彼は俺に向かって何かしゃべっている。
当然だがさっぱり分からない。
というか、中国語9割と英語1割が激しく混ざり合い、おまけにしゃべり方がScatman Johnみたいで吃音症の感じがする。(何語だか不明なので定かではないが。)
熱心に説明しているが時間の無駄なので「??? xie xie(ありがとう)」と切り上げた。

自分の足で探すしかない。 小雨の中外を歩き始めた。
ほどなくして4番出口が見つかった。 4番出口は地下鉄の方の駅だった。
その後は順調に歩いてたと思うが、ホテルは見つからない。
メモのノートに書いてある目印が見当たらないのだ。
台北車站から徒歩10分のはずだが、1時間以上歩き回っても見つからない。

ホテルに電話をしよう。 日本語の出来るスタッフが居るかもしれない。
セブンイレブンの前に公衆電話発見。
・・・
電話のかけ方が分からない。
受話器を上げただけでダイヤルトーン(ツーという音)は入るが、金を入れる箇所が無いのだ。
電話も出来ない。 使い方を聞いても説明が分からないだろうから聞くことも出来ない。
もう23時近い。

とりあえずそのセブンイレブンで弁当とハイネケン2缶を買う。
眼鏡をかけた女の店員だ。 ユニホームは日本と同じだった。 店員が何か言っている。
外見では日本人も台湾人も見分けが付かないから困る。
多分暖めるか?と聞いているのだろう。
違うかもしれない。 とりあえずジェスチャーで手を横に振る。
140元の買い物に1000元札出したらまた何か言ってる。
お釣りと一緒に切手より小さいドラえもんのシールをくれたが、これは何なのだろうか。

雨の中、見知らぬ街をさらに歩く。
この通りはさっき通ったか? 方向はあってるはずだが・・・。
これ以上遅くなるとホテルの受付は寝てしまうと思い(そんなはずは絶対にないけど、気が動転してその時は思った)、困った顔をして歩いていたらタクシーが1台近づいてきた。
迷う事無く乗り込んだ。

メモのノートに書いてある住所を見せて「ここに行ってくれ!」というようなジェスチャーをした。
・・・乗車後2分でホテルへ到着した。
その時はタクシーのメーターがどこにあるのか分からなかったので、支払いもいくら払えばいいか分からなかった。
全ての小銭を出して必要なだけ取ってくれという素振りをしたら、全部取ってそこから無言。
人差し指を立てて俺を無言で見ている。
怖い。

そうか、足りないのか。
100元札を出してみたらお釣りが50元帰ってきた。

現地時間23時過ぎ、ホテルにチェックイン。

城美大飯店 703号室 城美大飯店 703号室

先程買ったコンビニ弁当(国民弁当と書いてある)を冷たいまま食う。
部屋に電子レンジは無かった。
日本の安いビジネスホテル見たいな感じだけど、ドミトリーだけじゃないだけ気が楽だ。

ホテルのテレビが100ch以上映るのだが、その中の14chがアダルトchだった。
台湾のアダルトを拝んでやろうと思ったら、「名前は?」「足のサイズは?」・・・日本語だった。
しかも日本であればモザイクがかかってるような場面でも、台湾では全てカット。
フェラシーンや挿入シーンなど一切無い。 乳首もほとんど映らない。 さすがだ。
ちなみに4chがNHK、44chが日本の色んな民放の番組、69chが映画だった。

入浴時、入浴剤を入れて風呂に入ったが、ラブホみたいにちっとも泡立たない。
名前は入浴剤のような感じで書いてあったが、使用方法を読むとボディソープだったorz

部屋のクーラーが効きすぎて寒い。 暑いよりがいいが。
温度調節が見当たらない。(後で分かったが、ちゃんと3段階のスイッチがあった。)
今日の出来事を忘れないように日記に書き、寝る事にした。

ホテル到着で第2の難関突破。
明日に不安の残る1日目だ。

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