おそらく最後になるであろう、「自由気ままな気弱な素人の孤独旅」シリーズの第6弾。
幸か不幸か昨年末に結婚した為、もう一人で海外へ行く事は無いと思っていた。
今年1月の結婚式兼新婚旅行には、当然家族と嫁がもれなくついて来た。
結婚式のようなイベントなら仕方が無いが、それ以外で海外へ旅行に行くにはやはり一人が気楽で自由だ。
思えば一番最初に「自由気ままな気弱な素人の孤独旅」で行った台湾へはもう5年も前になる。
いや、まだ5年しか経ってないと言う方が正しいか。
旅行に目覚めるのが遅すぎた。 もっと色んなところへ行って色んな体験をしたいと思った時には、もう30代も中盤に差し掛かろうとしている。
おまけに結婚したのでもう一人ではなくなってしまった。
どうしても諦められない。 終わるにはまだ早すぎる。 しかしもう「自由気ままな気弱な素人の孤独旅」は卒業しなければならない時間だ。
厳密に言うと、前回のアメリカ旅行「東から西へ」は、冒険とチャレンジに重点を置いた為一人ではない。
とすると、「自由気ままな気弱な素人の孤独旅」は一昨年の「社会主義の途上国」が最後になってしまう事になる。
結婚したのだから卒業しなければならないのはもちろん分かっている。
分かっているが、そう簡単には諦めきれないのも分かっている。
せめて最後にもう一度だけ「自由気ままな気弱な素人の孤独旅」で締めたい。
こうなったら必殺の懇願殺法を繰り出すしかない。
結果は「No!」だった。
どれだけ頼み込んでも首を縦に振らない。
長期戦は覚悟の上。 あの手この手で責めた結果、3日目くらいにしてようやく折れてくれた。
さて今回は2度目の東南アジア。
旅行先に選んだのはタイ。なぜタイかというと話は簡単だ。
旅行を決めた時は、もうすでに4月の半ばに差し掛かっていた。
出発までの期間が短いという事は、残ってるチケットはわずかで、行き先も限られてしまう。
また、数ヶ月前に予約をするより遥かに運賃が割高になってしまっているので、金銭的な面でも選択肢の幅は狭まる。
第1回の台湾(アジア)
第2回のオーストラリア(オセアニア)
第3回のフィンランド(ヨーロッパ)
第4回のイスラエルとパレスチナ(中東)
第5回のベトナム(東南アジア)
番外編のアメリカ(北米)
結婚式と新婚旅行ののスペイン(ヨーロッパ)
ジブラルタル(ヨーロッパ)
モロッコ(アフリカ)
モルジブ(西アジア)
念願の北米とアフリカへは去年と今年に行けたので夢が叶った。
あと行った事のない地域といえば南米なのだが、毎回言うように遠くて金がかかりすぎるのでどこよりも非現実的だ。
という事は、もうどこでもいいわけで、近くて安い微笑みの国・タイに決めたわけ。
タイに行く事になって一番心配だったのは、やはり暑さ。
食事はどうとでもなるが、暑さだけは我慢のリミッターも低い。
まぁベトナムで似たような暑さを体験しているし、なんとかなるか。
さて、そのタイがどこにあるか分からないなんて人もいないと思うが、一応恒例のWiki直リンマップを。
今回の旅のメインは南北の縦断移動。
ベトナムでは中途半端に達成してしまい悔いが残ったので、ここタイでも南北の縦断に挑戦。
もちろん長距離の移動手段は列車。 できれば寝台。
航空チケットもバンコク着からチェンマイ発のオープンジョーで取った為、後には引けない。
簡単な下調べによると、バンコクからの寝台列車は現地の駅で買い求める事になっていて、特にネット予約とかも受け付けてないようだ。
しかしやはりチケットは数日前に購入しておくのがベターらしく、最悪の場合寝台が埋まる事もあるらしいが、それは滅多にないとの事なので、特に心配はしなかった。
という事で、「自由気ままな気弱な素人の孤独旅・最終章」が始まった。 |