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 13.01.19 思い出のアンダルシア

プロローグ No.1

ところで、なぜ結婚式をスペインで挙げる事になったか。
しかもバルセロナやマドリードではなく地方都市のマラガなのか。

今回は毎度のように「試練」ではなく、結婚式と新婚旅行が目的となる。
もちろん俺1人ではないし、そもそも俺に派手に式を挙げる大金など無いので、最終的な決定権は持ち合わせていない。

海外挙式というのは二人とも賛成だった。
招待される身内の都合などは考えない。招待者全員のスケジュールに合わせるのは不可能だし、というより俺たちの式なんだから皆さんが私たちに合わせなさい。 というスタンス。
来られないのなら来られなくても構わないし、例え誰ひとり来なくても2人だけで挙げようというのはすぐに決まった。

次に招待客。 誰を呼ぶか。基本的には海外挙式なので家族だけという方向で動いた。
まずは互いの両親。 そして兄弟。
俺の場合は両親と妹なので、自分を入れて計4人。
陽子さんの場合は両親、妹、弟、弟の奥さんと陽子さんで、計6人。
待って! 俺のほうがちょっと少ないから、従兄弟の浩君もぜひ呼んであげてほしい!
こうして無事に従兄弟の浩君も参加する事になった。

そして一番なかなか決まらないのが場所。
海外というとハワイやグアムがメジャーだが、二人ともそんな所には一切興味が無い。
例え遠くてもどうせ挙げるなら珍しい場所で挙げたい! という意見も一致した。
どこから入手したのか様々な国の結婚式のパンフレットを持ち出してきた。

香港、フィリピン(セブ)、タイ(サムイ)、もちろんハワイもグアムもある。
オーストラリア、イギリス、フランス・・・。
どこも珍しくないし、ヨーロッパ以外は暑い所ばかりじゃん。
まぁ陽子さん本人もそんな所で挙げる気は無いらしくて安心した。

この「結婚式の場所を決める」のが一番時間がかかったかも知れない。
ネットで調べたり、ネットからパンフレットを請求したり、またネットで調べて、また他の会社へパンフレットを請求したり・・・。
郵送だけで数日かかるので、だんだんとどこでもいいや・・・という気持ちになってきた。
が、最終的に「じゃぁ私が決めるよ」と言われると「いいよ」とは言えない。

最終的に俺は1.スロヴェニア、2.エストニア、3.マルタの案を出して、いかにこの国々が美しくて素敵な国かとプレゼンをしたが、結果はスペインのマラガに決まった。
まぁ俺の財産15万しか無かったし、今回に限っては権力が及ばないので諦めるしかない。
あぁ、あのスロヴェニアのブレッド湖・・・最高のロケーションだったのに・・・。
↓参考画像

ブレッド湖

どうですか。 最高に素敵だと思いませんか。
この島には手漕ぎの小さな船で渡るのです。 しかも旧ユーゴスラビア構成国という響きだけでもワクワクしてきちゃう。
しかしここは冬は氷点下になり一面雪景色・・・。
それでも俺はここがよかった。
まぁマラガも聞いた事無い場所だったから別にいいか。

結婚式の手配をする会社は赤坂にあった。遠い・・・。
最終的には4回か5回くらい足を運ぶことになるが、1回で嫌になった。

ウエディングドレスをレンタルさせてくれる会社は銀座。
ここはまぁ日比谷線一本で行けたからそんなに遠くなかった。しかし俺がついて行く事もないだろうに・・・。
2回目以降は、確か俺が行く事はなかった。

タキシードをレンタルさせてくれる会社は六本木。
日比谷線一本だが遠すぎる。
草加から純粋に日比谷線のみで六本木まで行くとすると、1時間近く電車に乗ってなければならない。

ちょっと長くなったので、続きは[次へ→]をタップしてね。

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