Travel

 12.02.18 東から西へ

今年の試練

今年も冬がやってきました。 毎度の試練のお時間です。

さて、昨年は東日本大震災があったりと散々な年で、1月には内紛耐えないイスラエル、4月には「世界三大ウザイ人種」のベトナムへと行ってしまったので、今年は精神的に疲れない地域に行こうと決めていた。
まだ行った事の無い地域に行くのが恒例となっているので、アフリカ、北米、南米の3地域で行く可能性があるのは・・・
アフリカ = 情勢の不安定なエジプト、世界三大ウザイ人種のモロッコ、命を賭けた南ア・・・どれも却下。
北米 = チップ大国のカナダとアメリカ。 しかし見所は多い。 行くなら円高の今がチャンス。
南米 = 興味が無い上に治安も悪くあまりにも遠すぎるブラジル、美味い牛肉を食いたいけど同じように遠すぎるアルゼンチン・・・。

こうなるともう誰がどう見ても北米しかないわけで、しかもドルがどん底の今が本当にチャンス。
カナダとアメリカ、行くならどっちでも構わないが、今回も行くからには旅行話を聞く人が少しでも驚くような行動をしないといけないわけで、オーストラリアのレンタルバイクや国自体が危険指定のイスラエルやパレスチナに倣うと、今回は何に挑戦しようか考えると答えは一つしかなかった。

『ハワイのワイキキのビーチでバカンスを楽しみなさい。』

いやいやいや、そんな・・・ハワイに行ってアメリカを体感するって・・・どこの引き篭もりだよ。
あそこは日本国ハワイ県のようなもんで、英語を一切使わなくても滞在できる地域じゃないか。
同じアメリカ領のグアムやサイパンも然り。
ハワイに行って「アメリカへ行ってきた!」なんて恥ずかしくて言えん。

『右から左(もしくは左から右)へ大陸横断しなさい。』

と、これなら達成感も大きく、かなりの冒険にもなり記念にもなる。
しかしただ単に飛行機で一発移動するだけならスーツケースの旅行者でもできる事なので、ここは飛行機以外の乗り物で移動する事にして、列車、バス、レンタカー、バイク、船、徒歩・・・。
早速調べると・・・。 大陸の大きな街同士を結んでいる列車があるではないか!
それを使いつつレンタカーも駆使するとなると、これは一人では到底無理だ。

アメリカは世界でもとてもメジャーな国なのでどこにあるの? なんて言う人はいないだろうが、各都市の位置は分かってそうで分からない部分も多いと思う。
なのでWikitravelから恒例の直リン地図を。

アメリカ

という事で、2011年12月上旬、親父に「来月アメリカに行こうぜ」と電話して頼んでみると一発OKの返事。
ルートやホテルや航空チケットは全て任せるから横断だけよろしく! と頼んだ。
しかし実際今年の1月に入ると都合がつけられないとゴネだして、1月は流れてしまった。

それじゃぁ2月でもいいから。 と言って再度依頼。
最初は親父も列車とレンタカーを使って、ルート66を移動するといってかなりテンションが上がっていた。
しかしレンタカー案は母親に執拗に止められたらしく断念していた。

アメリカ大陸の横断といったら、ニューヨーク→ロサンゼルスまたは、ロサンゼルス→ニューヨークが普通だと思う。
しかし親父の出した案はニューヨーク→ラスベガスとなっていた。
おいおい・・・ラスベガスまでいくならロスまで行けよ!! しかも寒がりな奴なので南回りときたもんだ。
俺は五大湖近辺を通る北回りのルート、またはルート66に沿うような中央回りのルートがよかったのだが、寒いのはどうしても嫌らしく南回りの意見を崩さなかった。
ならばそこは妥協してやるとして、ラスベガスへ行ってもいいから最後はロスで終われと頼んだ。

こうして出来上がった最終的なルートは、俺がガッカリするのに充分なルートだった。
まずはニューヨークから入り、そこから飛行機で一気にニューオーリンズまで飛んでしまうというもの。
考え直してくれ! と言っても時既に遅し・・・もうチケットを予約済み。
飛行機で一気に3分の1も進んでしまう事になると思うと、テンションが一気に下降した。

飛行機・・・ニューオーリンズ・・・そこに2日も滞在するのか。 一体ニューオーリンズに何があるんだ?
なになに、ジャズが世界的に有名だって!? あまり興味ないなあ。
そして偶然にも祭りの時期と重なったため宿がなかなか取れなくて、値段が少々高くなったらしい。
だから1月に行っとけばよかったんだよ。

今回の旅の宿やルートなど1から10まで任せてしまった為に、最終的にはかなりテンションが下がった結果となってしまい、親父に頼んだのを後悔した。
さらに円高とはいえ10日も行くのでかなりの高額になり(それでも俺一人ならもっと安く抑えられただろうが)、これで現地での酒代や土産代を考えると、今までのどの旅行よりも高くなった。
ちなみに今回かかった金額は、ベトナムなら半年遊べる額。

こうして後戻りはできなくなってしまい、出発の当日までテンションをたいして上げられないまま時間は過ぎていくのであった。

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