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 11.01.22 中東の嫌われ者

中東の嫌われ者

23:10に携帯のアラームが作動し目が覚めた。
乗り遅れが無いよう念の為にアラームをセットしていた。
そしてまた真逆の喫煙所まで行き、一服した後テルアビブ行きのゲートへ向かった。

ゲートの最終チェックの手前、係員が何か言っている。
電子チケットは持ってないのか? なぜ無い? どうしてだ? 大きい荷物と一緒に入れてしまったのか?
・・・
うっせーなあ。 そんなの最初から持ってねーよ。 さっさと通してくれよ。
このチケットでOKだろ?
俺はナッシン、ナッシンを連発し、その係員が別の係員と二言三言言葉を交わし後、ようやく通過する事ができた。
焦らせんじゃねーよ。

そして今回のイスタンブール~テルアビブ間の飛行機はものすごく旧型。
先程と同じトルコ航空だが、こんなにも違うのかというくらいボロい。 そして小さい。
座席は3×3の6列で、座席には液晶パネルは無い。

無事に離陸し、機内食を食う。
ビールを頼んだのにくれなかった。 なぜだ。 国際線とはいえ近距離だとサービスしてないのか?

離陸から2時間すると、あっという間にイスラエルのベン・グリオン国際空港へ到着。

ベン・グリオン国際空港 ベン・グリオン国際空港

驚いた事に、ボーディングブリッジではなくタラップで機体から降りる仕様だった。
これは初体験だ。

さぁここからが問題だ。
イスラエルは、他国のように出入国とも簡単ではない。
とはいえ入国より出国の方が遥かに厳しいので、あまり緊張はしなかった。

機内は十数人~二十人くらいしか乗客がいなかったので、イミグレもガラガラだった。
遠目から見てなるべく可愛いお姉さんのところへ並ぶ。 顔のみ85点。
パスポートを出すと、さっそく高圧的に質問をぶつけてきた。
「お前が何言ってるのか僕は分かりません」というと、ウザったそうな顔をして向こうへ行けと、別室を指した。

うわーメンドクセ。入国で別室尋問かよ・・・と、別室の場所が分からないままウロウロしてると、屈強な男の兵士に別室へ連れて行かれた。
日本語で質問してくるのかと思ったら英語のまま。
この兵士は溜め息をついて面倒くさそうに俺を見た。
そんな俺は、部屋にもう一人居た眼鏡の女性係員を見た。
可愛くはないけど、ニコニコしていて人の良さそうな奴だった。 顔のみ35点。

しかし質問してくるのは男の方で、かなり威圧してくる。
あぁ。 今度は聞き取れた。 さすが修羅場を潜り抜けてきただけはあるぜ。
まずは、
「イスラエルへ何しに来たのか。」
-「旅行に決まってるだろ。」
「何日滞在するんだ。」
-「4泊だよ(うっせーな)。」

あまり俺が理解できてないから諦めたのか、それとも入国に関してはそんなもんなのかは知らないが、あっさりと入国許可が出た。
まぁ普通は最初のお姉さんのところだけで済むんだけど。

荷物を受け取り、無事にイスラエルへ入国。
あー疲れた。 中東の嫌われ者め。
そして早くもタクシーの客引きが寄ってくる。 No. No. No!!! Noを連呼。 夜中の2時だというのに。
客引きを無視し、とりあえず一服。
そして両替をしてスプライトを買ってみた。

ベン・グリオン国際空港 ベン・グリオン国際空港

ちきしょー。 スプライトが噴き出しやがった。 ベトベトだよ。

さて、夜明けまで空港内のベンチで仮眠する事にする。
到着が遅いので今夜は宿を取っていない。
くそっ、ベンチに仕切りがあって横になれねぇ。

置き引きの心配もあるし、しばらくすると寒くなってきたし、当然熟睡はできない。
何度も目が覚めながら時計を見ると朝の7時を回っていた。

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