Port Campbellからさらに西へ。 時速100km/hでどんどん飛ばす。
メチャメチャ寒い。 けど雨も止んでるし所々雲間からは太陽の光が地上に差し込んでいる。
車は全く走っていない。
Port CampbellからLondon Archまでは、飛ばせば10~15分ってとこか。
しかし20分走っても一向にPort Campbell National Parkの案内看板が出てこない。
走っても走っても周りは牧草地帯で、明らかに海沿いにあるはずのPort Campbell National Parkの雰囲気ではなくなっていた。
そして気付くと道はGreat Ocean Road(B100)ではなくなっていた。
な・・・一体いつの間に・・・。
迷いようの無い一本道のはずなのに。
戻ろう・・・。 ちょっと端に寄せて一服してから。
なんという無駄な時間を過ごしてしまったのか・・・20km以上も無駄足を踏んでしまった。
しかし・・・とてもすがすがしい。 大草原の朝、何の音も聞こえない。 澄んだ空気に微かに草の匂いが混じる。
だけどノンビリしてられないのだ。
PM5時にはメルボルンへ戻ってバイクを返さないといけないし、周るところもまだ残っている。
また20分かけて元の道を戻りPort Campbellまで帰ってくると、ちょうど泊まったモーテルの数十メートル先に道が分かれていて、そちらがGreatOcean Roadだった。
そこからはやはり10分くらいでLondon Archに到着した。
朝早いせいか(と言ってもすでに9時前になってしまっているが)先客はおらず、俺が1番のりだった。
ご覧の通り、写真左側とアーチ部分は今は崩れて離れてしまっている。
しかし十数年前は地続きになっていて誰もが先に行けたのだが、自然の力は何万年もかけて岩を徐々に風化させ、ある日突然崩れ落ちた。
偶然にも崩れた時にその先端に観光客が2人取り残されてしまったが、数時間後にヘリで救助された。
The Twelve ApostlesといいLondon Archといい、自然が作り出す造形美は言葉では言い表せないほど美しい。
南極大陸から吹き付ける強烈な風でなければこのような美にはならないだろう。
日本の太平洋側だとせいぜいリアス式海岸くらいが関の山だ。
朝のチェックアウトも遅かったし、道を間違った事もあり時間をロスしたから朝焼けには間に合わなかったが、それでも充分素晴らしい。
誰もいない静寂の中で波の音だけが静かに響いている。
ホント・・・来てよかった。 来れてよかった。 よく辿り着けたな、俺。
家でPCの前であれこれ計画を立てるのは誰でも簡単に出来るが、それを実行するとなると金も時間も必要になるし、何よりも勇気が必要になってくる。
誰かと一緒だとそれはそれでもっと楽しいかもしれない。
でも4日目 No.6でも書いたが、誰かと一緒だと楽しめない楽しみ方がある。
計画が思い通りに運んでも、つまずいても、それは成長の糧となって後に活きて自身の成長に繋がると思う。
この角度からだと地続きに見える。
London ArchもPort Campbell National Parkでは有名な場所。
あぁ綺麗だ。 本当によくやったよ、俺! |