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 05.12.04 第2回「キモス!廃線散策!!」

わたらせ渓谷鐵道

足尾銅山から産出される鉱石輸送のために足尾鉄道が敷設した路線である。足尾鉄道は資本金200万円、総株数4万株のうち20100株を古河虎之助が引受け社長は古河会社幹部の近藤陸三郎が就任した。開業にあたって汽車製造に注文していた蒸気機関車4両の完成が遅れたため急遽国鉄に払下げを願い出て機関車1両を確保し[1]、客車は南海鉄道から電化により余剰となった木製2軸客車8両を譲受け[2]貨車27両で開業に間に合わせた。鉱石輸送は国策上重要であったことから1913年には全線が国によって借上げられ、1918年には買収、国有化された。

最盛期には日本国内の銅産出量の4割を占めた足尾銅山だが、資源の枯渇により1973年に閉山され、その後も輸入鉱石の製錬が継続されたものの、1986年にはそれも縮小され、足尾線による鉱石、精錬用の硫酸の輸送も廃止された。

銅山の衰退と歩調を合わせるように、足尾線の輸送量も減少を続け、営業係数は677に達し、1980年の国鉄再建法施行により1984年に第2次特定地方交通線に指定。1989年にわたらせ渓谷鐵道に転換された。

間藤駅 - 足尾本山駅
1987年まで貨物線として営業。1989年にJR線として廃止されるまでは休止状態。以後はわたらせ渓谷鐵道の免許線(未開業線)となったが、1998年に免許が失効し名実ともに廃線となった。

前回の第1回「キモス!廃線散策!!」に行ってからというもの、毎日PCに向かって色々な廃線を調べるようになった。
関東にある近い場所のものから北海道や沖縄、さらには海外の廃線まで見漁っていた。
廃線の魅力というものは、
①レールや枕木が現存している
②遊歩道やサイクリング道になっていない事
自分の中ではこの2つは絶対に譲れなかった。

南大塚から伸びる安比奈線を散策してから半月後、2度目の散策に行ってきた。
それは北関東に存在する廃線で、田端からでは少々距離がある。
そこで今回は従兄弟のH君を誘ってみる事にした。

H君はたいして廃線に興味は無いと思うが、週末はどうせ暇をもてあましてる事だろうから、きっとついて来るに違いない。
そう思いながら誘ってみると、一発返事でOKが出た。

当日は午前6:30に東武の北千住駅構内にあるスタバで待ち合わせ。
そして特急りょうもうの号の切符を購入し、やってきた電車に乗り込んだ。
りょうもう号は東武伊勢崎線からそのまま東武桐生線に入線し、相生駅に到着。(到着時刻は忘れた。)
そして跨線橋を渡り、わたらせ渓谷線の足尾行きに乗車した。

相生から足尾までは意外に遠く、1時間くらいかかった記憶がある。
しかし道中は赤城の麓のわたらせ渓谷を通るため、赤や黄色に色づいた景色がとても綺麗だった。

そして、

やっと

終点の

間藤に

到着。
ここからがやっと本題です。
今回も撮影はF900iのため、画質は汚いです。

みなさんこんにちは^_^
第2回「キモス!廃線散策!!」のレポートです。
今回はわたらせ渓谷鐵道の終点間藤から、廃線区間の「足尾本山」まで1.9kmの道程です。
それでははじまりはじまり~♪

終点間藤を降りると、草むらの向こうに車止めが見えます。
今は冬なので草も枯れています。 これはホームから撮影しました。

車止めの向こうは線路が見えないほどに枯れ草が生い茂っています。
ここまで草が伸びていると歩くのも困難です。(タップして2枚目の写真)

少し進むとようやくレールが顔を出してくれました。このくらいならまだ歩き易いです。
わたらせ渓谷鐵道は完全に非電化のディーゼル線なので、安比奈線とは違い架線柱はありません。

倒木がレールを遮っています。
わたらせ渓谷鐵道の間藤~足尾本山間や西武安比奈線は、廃止線ではなく休止線です。

左の石垣の上にはみんかがあります。 右側は山です。
ここら辺は少々ぬかるんでいました。
夏だと蛇とかいそうで怖いですね。

おおっと!! 倒木の次は落石で線路が遮られています。
ここら辺は元は銅山なので、あちこちで禿山や落石防止ネットなどが見られます。

右側のブルーのネットが落石防止ネットです。
しかし自然の猛威はあんなネットなど容赦なく突き破ってきます。

踏み切りに出ました。 遮断機は無いけど警報機は残っています。
道路を渡るレールは完全にアスファルトで埋められていました。
残念です(つ_T)

踏み切りの向こうはすぐ鉄橋だったのですが、渡ると工事の作業員に怒られそうなので回り道しました。
写真は帰りにとったもので、足尾本山側からの風景です。

2枚目も足尾本山側からの写真です。
長い鉄橋には作業員用の保線通路がちゃんとついています。
橋の下には川が流れており、その高さは数十メートルです!!

今にも列車が走って来そうですよね^_^
この休止線は1998年に休止になったばかりなので、比較的完全な状態で残っています。
鉄板は錆びてはいましたが、腐ってはいなかったので渡る事ができました。

立派な鉄橋ですね。
いつかは朽ちてしまうのでしょうが、貨物ピーク時には銅を積んで機関車やディーゼル車が走っていたと思うと、栄枯盛衰の儚さを感じます。

橋を渡ると山壁を走ります。
線路にはススキやエノコログサ、さらには松なども生えています。
あと10年も経つと立派な松の木に成長する事でしょう。(でも邪魔だ)

前回の安比奈線に比べ、私の写真の撮り方も少し変化が付いてきました。
レールの目線でカーブと次の鉄橋を写しています。
携帯カメラでもなかなかのものです。

2本目の鉄橋に差し掛かりました。
1本目程長くはありませんが下は川です。
枕木もバラストも綺麗に残っていて嬉しい限りです。

2枚目は足尾本山側からの撮影です。
上の歩道と立体交差が素晴らしかったので、思わず1枚パシャッ☆
歩道下辺りには謎の小屋がありました。

上の部分が歩道です。
先にはトンネルが見えますが出口は見えません。
数百メートルあり、カーブしているので出口の明かりが届かないのです。
もちろん電灯もありません。

トンネル内は閑散としたもので、草木も生えてません。 もちろんコウモリの巣窟にもなっていませんでした。
昨日セブンイレブンで購入した懐中電灯はあまり役に立ちませんでした。

出口を足尾本山から撮影しました。
壁がレンガ造りでいかにも古めかしくて素敵ですね。
レンガとその汚れで、レトロさを醸し出しています。

トンネルを抜けるとレールはカーブを描き、再び山肌を走り出します。
雑草もまた増えてきました。

小さな鉄橋があります。
安比奈線ほど古くないので、枕木もしっかりしています。

冬の枯れた草だから進む事は出来ましたが、夏の元気な雑草の時は歩くのは厳しいかもしれませんね^_^;

しかし廃線に雑草は付き物です。
列車が通らなくなった線路のバラストの間から顔を出す雑草は、納豆とネギの様なもので、実際には欠かせない役どころでしょう・・・(笑

再び鉄橋を渡ります。 山間部を走っている為、いくつも鉄橋があります。
鉄橋の先には何かが横たわっていますね・・・。

これは先ほどの鉄橋を足尾本山側から撮った写真です。
たしかここの手前辺りで1人目の同士とすれ違いました。
お互いに照れ屋で挨拶無しでしたヽ(*'_')ノ

うわぁ・・・゜・(ノД`)・゜
線路が土嚢で埋もれています!!
ただ捨てただけなのか、落石防止のためか・・・土嚢の上を歩いて進みます。

2本目のトンネルが見えてきました♪
今度のは短くて出口がハッキリ見えます。
トンネル付近では雑草は生えていません。

2枚目は出口(足尾本山側)から写した写真です。
トンネルの楕円の半円形が美しいですね。
いつ列車が走って来てもおかしくない雰囲気です。

トンネル内部からの撮影。
出口の光に向かって伸びる線路が美しい!
しかし露光不足であまり綺麗に撮れていません・゜・(ノД`)・゜・

トンネルを抜けると線路はカーブします。
いよいよ終点の足尾本山です。
右上に見える茶色と白の建物は、昔の精錬所跡の廃墟です。

終着駅に着く前に長い鉄橋を渡ります。
数十メートル下に流れる川は岩場だらけで、落ちたら間違いなく死ぬでしょう。
保線板が腐ってない事を祈るばかりです。

寂しげな風景が出迎えてくれます。
見て分かるように、写真上部の山々は禿山ばかりです。
足尾銅山付近の山はこのような姿で、今も木々は生えてきません。

足尾本山側から撮った鉄橋です。
枕木とナットとボルト、そしてレールと素晴らしい組み合わせとアングルで撮る事に成功しました。

終点足尾本山駅です。旅客は無く貨物専用の駅でした。
入り口には鉄柵と有刺鉄線が張り巡らされており、中に入る事は・・・。
ここで2人目の気さくなおっさんと遭遇しました。
廃線記録はここまで~☆

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