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 06.10.19 第4回「キモス!廃線散策!!」

都営浅草線 廃車両工場

本検車場と合わせて国道1号線を挟んだ西馬込駅北方に馬込車両工場が開設された。馬込検車場より西馬込駅奥にある引き上げ線を挟んで地上に出る引込み線が設けられた。この連絡線には地下鉄線としては珍しく3か所に踏切が設けられ、同車両工場で長らく浅草線車両の重要部検査・全般検査を施工してきた。
しかし、工場建屋・設備は1990年代に入り、施設の老朽化が予測され、全面的な建て替えが必要とされた。
中略
旧馬込車両工場は2004年3月で閉鎖され、2007年(平成19年)3月までに旧工場建屋は解体された。

西馬込から1時間以上歩いて廃車両工場に辿り付くことが出来ました。
携帯に入れていた地図は最新の地図の為車両工場は記載されてませんでしたが、検車区からさ迷い歩いていた時に町内の案内看板を見つけたのでした。
看板は古かった為に、しっかりと車両工場が記載されていました。
この工場は2004年に閉鎖されたばかりなので、比較的に当時の形を残しています。 ちなみに駅から徒歩3分の所でしたorz

いいねいいね~!!
素晴らしいですよ、この表情!!!
やっとテンションが上がってきましたーーー!
せ、せ、線路はアスファルトで埋められています。
レール自体を剥がして撤去する方が金がかかるので、おそらくは今後もこのままだと思います。
フェンスの向こうが車両工場で、この地点は踏み切りでした。

西馬込は都営浅草線の終点なので、西馬込から車両工場へ続く引き上げ線が続いていたと思われます。
これは工場から西馬込駅方面を撮影したところ。
錆びたレールに伸びた雑草・・・す、素晴らしい!!

先程の踏み切り地点。
アスファルトで埋めてはあるものの、まだ閉鎖から2年半しか経っていないので、レールはくっきりと形を残しています。
歩き回って探した努力もこれで報われます!!

工場には蔦がびっしり。
多分現役時代から伸びていた物でしょう。
おそらく数年後には取り壊されるのではないでしょうか。
でも雰囲気があっていいものですね。
この建物には車両が入るスペースではない為、社員の事務所かなんかが入っていたのでしょうか。

ここが車両工場です。
本当は中まで入って撮影したかったのですが、周りが住宅街という事と、真昼間だった為やめておきました。
閉鎖からまだ時は経ってないので、トタンもまだそんなに錆びてない事が窺えます。

かなりいい感じです。苦労して歩いたかいがありました。
現役の検車区なんか撮ったってつまらないだけですから。
やはり廃線はこうでなくてはいけません!
あぁ・・・中に入りたい!!

工場側から入り口を撮りました。
手前見えるのはに手動のポイント切り替えでしょうか?
年代を感じます。

遮断機はありませんが、警報機はそのまま放置されています。
役目を終えた警報機は、今でも住宅街に立って住民達を見守っています。
彼が再び陽の目を見る事はできるのでしょうか。
電気を通せば今にも警報が鳴り響きそうでした。

工場から最初の踏切を過ぎたところ。
西馬込から車両工場までは数百メートルですが、写真でも分かるように住宅地を通っている為、3箇所も踏切が存在します。
駅から工場に引き上げられる線は手前の1本だけで、奥の側線は西馬込側に車止めがあります。

先程の写真から少し先に行った所です。
引き上げ線と側線では高低差があります。
その先に2個目の踏み切りも見えます。
それにしても・・・バラストや枕木の間から伸びている雑草が美しい!

これが2個目の踏み切りです。
なんとここでは遮断機もそのままで放置してあります。
地元以外の人が車で通ったら、思わず一時停止してしまいそうな場所ですよね。

ほら!今にも電車が走って来そうじゃないですか!?
現役時代は1日に何本の電車が工場に出入りしていたのか気になります。
もう今後は使われることは無いでしょうが、このまま残してほしいものです。

いい! いい!! いい!!!
何度も言いますが、この雑草の生え具合がたまらない!!
いかにも廃線といった感じが出てとても素晴らしいです(´▽`)

何の工事をするのでしょうか。
レールを取り払う機械には見えませんが・・・。
その立ち入り禁止を越えて中に入りたい衝動が!!

この数百メートルの廃線は、線路をそのままに残して遊歩道にでもしてほしいです。
この警報機なんて、本当にまだまだ使えるんじゃないかしら!?
実家の庭に飾りたいくらいです。

まだ柱も架線も残されています。
整備すればまだまだ電車が走りそうです。
あと何年この風景が残るのでしょうか。
都会の中でここだけはいつまでも変わらないでいてほしいものです。

写真上に見える扉は、地下鉄の構内へと続く道です。
ここだけは頑丈に扉が閉まっています。
作業員達が掘削やら色々と作業をしてました。
あぁ・・・あの奥に行きたい!!

扉越しにトンネルへと続く道を撮りました。
開削工法のトンネルがポッカリと口を開けています。
線路上には石片が散乱していて、レールが残っているのかは確認できません。

トンネル側から工場方面を写しました。
線路が切れている先の数十メートルは、レールは残っていません。
駐車場か何かになってしまうのでしょうか。

先程のトンネルを上から撮影したところです。
シンプルカテナリの架線柱が綺麗に残っています。
地下から上がる部分を真上から見れる機会など滅多に無いので、感動の渦に巻き込まれてしまいました。 アプアプ

今回は最後の最後にとても素晴らしい廃線を見つけることが出来ました。
晴海、西馬込検車区と続いて絶望のどん底でしたが、気力を振り絞って探したかいがありました。

1回目、2回目の「キモス!廃線散策!!」は田舎や山奥の廃線(休止線)でしたが、都会の開発真っ只中にある廃線や、住宅街のど真ん中にある廃線も、違う魅力があって中々いいものですね!
それではまた次回をお楽しみに~(o*'∇')o

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