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 05.11.20 第1回「キモス!廃線散策!!」

西武安比奈線

安比奈線(あひなせん[1])[2]は、埼玉県川越市の南大塚駅から同市内入間川沿いの安比奈駅へと至る西武鉄道の貨物線である。1967年(昭和42年)から、長らく休止されたままとなっている。あくまでも「休止中」であって廃止ではない[3]が、周囲の道路の橋脚が建築限界を侵食して建設されていたり、線路が寸断されている個所も多数存在していたりと、現状では列車の運転は不可能であり、実質的には廃止状態である。書籍などによっては「廃線」とされているものもある。

現在、当路線を整備して西武新宿線の新車両基地を設置する計画がある。これは過去に一度は頓挫したものの、再び、細々とではあるが設置に向けて動き出している。詳しくは安比奈線復活計画を参照。

なお、当路線が延びている入間川の対岸には安比奈新田(あいなしんでん)[4]という地名があるが、安比奈線の安比奈の読みは「あひな」である[1]。

高校生の頃から気になっていた線路があった。
それはバイクで国道16号を走るたびに見かけるもので、自分にとっては永遠に好奇心を駆られる的であった。
もちろん調べようと思えば調べられるが、当時は役所や図書館に行かなければ調べられない為、飲む・歌うを優先していた自分にとっては謎と憧れのままであった。

それから10年の月日が流れ科学も信じられないくらいに進歩した頃、ふと昔の記憶が蘇った。
当時は謎のままであったあの線路、今なら簡単に調べられるのでは・・・。
インターネットの登場によって、その記憶の謎はいとも簡単に解明できた。

その答えが「西武安比奈線」である。

謎は解明できたが、文献を漁れば漁るほどその好奇心はいっそう膨らみ、どうしても自分の目で確かめたくなった。
インターネットを使い入念に下調べをし、2005年11月20日、現地に赴いた。

当時は田端に住んでいた頃で、田端~南大塚は電車で1時間以上の距離がある。
なぜかは忘れたが、その時付き合っていた彼女と一緒に向かう事になった。
よくもまぁ好きでもない廃線巡りに付き合ってくれたものだと感心してしまう。

それでは第1回「キモス!廃線散策!!」のはじまりはじまり~。
興味無い人も我慢して読みましょう。
ちなみに写真は全てF900iでの撮影なので画質が悪いです。

下の写真画面中央が休止線の安比奈線の貨物線です。
ホームの左部分が西武線本線で、貨物線は新宿寄りから分岐されています。
2枚目は分岐点を線路沿いから見たとこ。 (タップして2枚目の写真)

貨物線は左にカーブを描きながら本線から離れていきます。
駅から一番最初の、元踏み切り跡です。
道路の溝はセメントで埋められ、踏み切りも撤去されています。

国道16号までずっとカーブしています。
架線柱なども残されています。
そして住宅街の中を抜けて行きます。
草に埋もれた線路は、枕木やバラストなどありません。

線路外から臨む。
このマンションもここ数年で出来たものです。
2枚目の写真上の道は国道16号です。
バイクや車で通るたびに何の線路だろうと思ってました。

16号を渡ると古い工場や住宅地を進んで行きます。
所々に枕木も見えます。
さらに進むと架線柱を支えるためか、コンクリートの支柱が線路を遮断しています。

下の写真中央右の緑の暖簾の店が団子屋です。
団子を1本食って、「ぶらり途中下車の旅」の様な感覚に陥ってトリップしました。
脳内では阿藤さんと滝口順平の声が響きました。
道路を渡り団子屋を過ぎると、質素な住宅の中を抜けていきます。
線路上はプランタや植木鉢で、近隣住民のガーデニングと化しています。

どんどん進みます。
住民の庭と化していますが、廃止線ではなく一応休止線の為、西武鉄道の敷地なんですよ!皆さん。
2枚目の写真は第一の難関。
下は浅い用水路ですが、枕木が朽ち果てているためとても渡れる状態では無い。
女もいるので迂回をして土手を歩き、田んぼを通って写真地点に戻ってきました。

そして少し進むと第二の難関が見えてきます。
安比奈線で最も長いガーター橋です。
これも下に用水路が流れています。
周りに迂回路も見当たらないため無理やり渡ったのですが、風が半端じゃなく強かったためかなり怖かったです。
2枚目の写真上の木の揺れが風の強さを物語っています。

橋を渡り先に進みます。
このように踏み切りの線路箇所は、セメントで埋められています。
田んぼの中から一度県道に出ます。
そして再び田園地帯に戻っていきます。

のどかな田園地帯を進みます。
風さえなければ最高の散歩コースです。
線路は半分以上土や草に埋まっています。
画面正面に見える森は、安比奈線で最も美しい森のトンネルです。
ここら辺は住宅地もまばらです。

道路から線路を臨みます。
草に埋もれて分かりませんが、送電線が唯一の線路跡という事を示しています。
2枚目は途中で見かけたてんとう虫です。
上の葉の食い跡がハート型でなんともおちゃめ☆

森のトンネル入り口です。
ここは色んなTVや写真集で紹介されるなど、一つの名所になっています。
携帯カメラなのであまり綺麗には撮れませんが、木々の間から落ちる木漏れ日や落ち葉など、言葉では言い表せない美しさです。

線路も分かりますね。真っ直ぐに伸びています。
興奮しまくりで一人スタンドバイミー状態です。
森のトンネルを抜けると、県道に出ます。
写真中央の白いガードレールのところが県道です。

県道を渡った歩道からガーター橋を望みます。
なんとも素晴らしいですね
このガーター橋の下は用水路でしたが、水も枯れていた為下から通りました。

途中で綺麗な蝶もいました。
木々の間を通りながら築堤を進みます。

携帯カメラでは露光が合わずに色あせてしまいました。
県道の大きな八瀬大橋が出来て、線路は一旦分断されています。
復活する時どうするんだよぅ!

しかし橋の向こう側に渡ると、線路はちゃんと続いているのです。
2枚目の写真の画面左上に見える水道橋辺りが終点の安比奈駅です。

さあもう少しです。

2枚目の写真の正面に見える林辺りが安比奈駅跡なのですが、木々や藪がすごくてとても中に入れる状況じゃありませんでした。
残念ながらここまで。
帰りは元来た道を辿りはせず、一般道を歩いて帰りました。

これはワシの影です。
頑張って歩いたご褒美に撮影。

この日記を更新してる時点で知った事がある。
なんとこの西武安比奈線がテレビドラマの舞台となっていたのである。
以下Wikiから抜粋。

川越が主舞台となった2009年(平成21年)上期のNHKの連続テレビ小説『つばさ』のオープニングシーンで当路線の一部(池の辺の森 - 池部用水橋梁付近)が映し出されている。写真では枯葉のシーズンの廃線跡が掲載されている。
また、劇中でも川越市内を電波調査して回るシーンがあり、つばさ(多部未華子)と昌彦(宅間孝行)が線路脇を歩いたほか、竹雄(中村梅雀)が妻の加乃子(高畑淳子)を乗せたトロッコを押して走り続けたら西武新宿駅まで行ってしまうシーンがあった(実際には線路が分断されているので行くことはできない)。
最終回終盤の場面では当路線にて翔太(小柳友)がつばさの乗ったトロッコを押して走るシーンがあった。
また番組放送に合わせ、2009年(平成21年)4月から9月末日までロケ地が遊歩道として開放され、撮影時使用されたトロッコも展示されたほか、放送を記念した見学イベントも開催された。
同年12月放送の『つばさ総集編』前に放送されたスピンオフ『好きと言えなくて。青春編』にもトロッコを押して走るシーンが撮影され放映された。

これを知った時は嬉しかったが、実際に現地は残念な現状になっていた。
テレビで放送されるにあたってすっかり整備されてしまったのである。



いや~本当にがっかり。
このように遊歩道やサイクリングロードにされてしまうと、一気に魅力がなくなってしまう。
手入れが入る前に行っておいて本当によかった。

残念なのは、当時はデジカメを持っておらず、携帯カメラで撮影したという事。
タイムスリップできるなら当時の俺に言ってやりたい。
「安いのでいいからデジカメを買え!!」と。

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